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「スマートハイム・ナビ」+蓄電池付ソーラー住宅の実証実験をスタート
— 実験結果を分析、先行発売も検討 —

  • ■コミュニケーション型HEMS「スマートハイム・ナビ」と連携
    ■電力のピークカット効果や自給自足の手法を検証

2011年7月7日
積水化学工業株式会社

積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:高下貞二)は、家庭用蓄電池の本格採用に向けた「蓄電池付ソーラー住宅」の実証実験をスタートさせます。

1年半の実証試験をセキスイハイムの実邸にて開始。コミュニケーション型のホームエネルギーマネジメントシステム(以下HEMS)を共同開発したNECや、他の蓄電池・パワコンメーカー等、各種メーカーとも連携し、住宅と蓄電池のベストミックスを追求していきます。

当社は、太陽光発電システム(以下PV、2011年4月に累積契約数10万棟を達成)や、高効率空調システム「快適エアリー」などの搭載を提案することで、地球環境に優しく、快適性や省エネ性、経済性にも優れた住宅の普及に努めてきました。

特に、今年4月にはコミュニケーション型のHEMS「スマートハイム・ナビ」を標準搭載した次世代住宅『スマートハイム』を発売。エネルギー需給の「見える化」はもちろん、お客様に対して目標値20% の光熱費削減が可能な暮らし方の自動コンサルティングなど、より先進的な取り組みを実施します。

今回の実証実験では、蓄電池付次世代スマートハイムの先行テスト販売も視野に入れながら、今後1年半にわたり全国5電力会社管轄地域におけるHEMSやPVとの連動性や、深夜電力利用によるピークカット、さらには将来的な電力の効果的な自給自足の検証などを行います。

家庭用蓄電池付ソーラー住宅実証実験の概要

■ モニター実験実施の要件

(1) エリア:全国5電力会社管轄地域(東北、東京他)で実施予定
(2) 設置邸:当社セキスイハイム住宅(PV、HEMS設置邸)から選定
(3) 設置期間:1年半の予定
(4) 蓄電池の内容:蓄電池(5~10kWh)、パワコン(出力2~3kW)、筐体、通信機器

1.コミュニケーション型HEMS「スマートハイム・ナビ」と連携

今回のモニター実験では、既にお住いのお客様のPV付住宅にHEMS「スマートハイム・ナビ」を導入し、家庭用蓄電池と接続することで、従来困難であった蓄電池にどれだけの電力が貯蓄され、また、何にどのくらい使用されているかを「見える化」できるようにします。その上で、双方向コミュニケーションが可能という特性を活かして、お客様の暮らし方と節電や省エネなどの具体的な効果に関しても検証します。

2.電力のピークカット効果や自給自足の手法を検証

今回のモニター実験は蓄電池とPVだけでなく、「スマートハイム・ナビ」を組み合わせることが特徴です。具体的にはPVによる発電量、売電・買電による経済効果(電気代の安い深夜電力の活用)、蓄電池の運用効果を「スマートハイム・ナビ」を活用することで、お客様にとって把握しやすくします。さらに、家庭内の需要が最も高くなる時間帯にどれだけ電力使用を抑えることができるかというピークカット効果や自給自足の手法を検証します。

また、実際の運用により、防水性や防塵性、放熱性などの品質や性能の確認や、蓄電池の劣化・セルバランスの確認といった電池の状態、施工やメンテナンス性なども検証します。

■ 開発の背景

東日本大震災の発生に伴う電力不足とそれに伴う計画停電の実施などにより、節電に対する社会的な意識が高まりました。また、その中でPVなど自然エネルギーの活用に対する関心が向上するとともに、発電した電力を貯める蓄電池への注目度もアップしました。

当社では震災以前から家庭用蓄電池を用いて、パワコンメーカー含め共同でPVと連携したシステムの研究開発を進めてきましたが、今般、その実証実験機が完成。7月中旬より全国でモニター邸選定、電力会社への申請手続き終了後、順次実証実験を行うこととしました。

■家庭用蓄電池実証実験の概要

1.コミュニケーション型HEMS「スマートハイム・ナビ」と連携

「スマートハイム・ナビ」はクラウド型で、繋がれた外部のデータセンターに家庭の電力使用量や太陽光発電量、売電・買電などの情報を蓄積・管理します。また、新たな機能を追加するのが容易なのも特徴です。

今回のモニター実験では、PV付住宅に既にお住いのお客様にHEMS「スマートハイム・ナビ」を導入し、家庭用蓄電池と接続することで、蓄電池にどれだけの電力が貯蓄され、さらに何にどのくらい使用されているかを「見える化」できるようにします。その上で、双方向コミュニケーションが可能という特性を活かして、お客様の暮らし方と節電や省エネなどの具体的な効果に関しても検証します。

2.電力のピークカット効果や自給自足の手法を検証

住宅の蓄電に関する一般的な考え方は、日中に大容量のPVで発電した電力のうち、家庭内で使用しきれない電力の余剰分を蓄電池に貯め、夜間の電力使用をその電力で賄い、電力の自給自足を可能とするというものです。電力の自給自足は、大容量のPV、大容量の蓄電池を用いれば理屈の上では可能ですが、電池の価格が高額な現状では経済的に現実的ではなく、蓄電池の電力をいかに効果的に活用するか等、実生活の中での検証が重要となります。

今回のモニター実験ではPVと蓄電池、HEMS「スマートハイム・ナビ」を組み合わせ、より高いベストバランス(PVによる創電や蓄電池の充放電の最適利用)を発揮できるような効果を実邸で検証することにあります。

例えば、家庭内の需要が最も高くなる時間帯(夏場の場合午後1時から2時)にどれだけ電力使用を抑えることができるかという、電力のピークカット効果の確認が一つ。この時間帯は家庭内で電気使用量が高くなる一方、PVの発電量が最も高い時間帯です。電力量に余裕がある深夜に蓄電池に貯められた電力でこの時間帯の電力使用を補うことができれば、より高い経済効果や、PV発電した電力を還元(売電)することによる電力の有効活用が期待されます。こうしたことを「スマートハイム・ナビ」を活用することで「見える化」し、実邸ベースで生活実態に即したかたちで確認・検証するのが今回の実証実験の大きな狙いです。

蓄電池は屋外に設置されます。1年半にわたる実際の運用により、防水性や防塵性、放熱性などの品質、安全性能の確認や、蓄電池の劣化・セルバランスの確認といった電池の状態、施工やメンテナンス性能なども検証することにしています。

3.実験結果を分析、先行発売も検討

セキスイハイムでは2012年度中に蓄電池付住宅の本格発売を検討していますが、蓄電池の基本性能、安全性能の確認ができた段階で、大容量PVに加え、蓄電池を設置した次世代スマートハイムの先行テスト販売も検討しています。

 今回の実証データを蓄積・分析することにより、自給自足型の住宅普及の第一歩として、大容量PVと省エネ設備を併用した蓄電池付ソーラー住宅の早期市場投入、量産化を目指します。

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