POINT 3

完成したら
見えなくなる部分

見えない部分はどうやって確認するか

完成した建物を購入する場合、壁の中などの見えない部分も、設計どおりに工事ができているかを確認することが重要よ。どうやって確認するかわかる?

スミカ博士

場所ごとにきちんと工事がされたか、営業の方に確認するんですか?でも、それも結構大変ですよね…。

Aさん

そうよね、建築の知識がない人がくわしく話を聞いても、なかなか理解するのは難しいわよね。

スミカ博士

じゃあ、どうしたら良いのですか?

Aさん

答えは、設計どおりに作られているか、しっかり“検査”が行われていることを確認することよ。

スミカ博士

なるほど。しっかり検査がされていれば安心して良いということですね。

Aさん

そうよ。でもね、検査にもいろいろ種類があるの。大きくは3種類よ。

スミカ博士

そんなにあるんですか…。

Aさん

簡単に教えるわね。一つ目は、工事をした会社が自ら行う検査よ。いわゆる社内検査で、これが検査の基本でどこの会社でも必ず実施されるわ。
これに追加して行える検査が、「第三者による検査」と「実測による性能確認」よ。この2つまで実施されていると検査としては安心よ。

スミカ博士

確かに、第三者の検査などがあると見えない部分も安心ですね。

Aさん

TAIYO’s POINT!
見えない部分の確認で重要なことは、設計どおりに工事がされたかについて『しっかり“検査”が行われていること』を確認することです。
戸建 太陽

第三者による検査

第三者の検査として一般的に用いられる、「住宅性能評価」って知ってる?

スミカ博士

知りません。

Aさん

これは、住宅性能表示制度という国の基準に基づき住まいの性能を第三者が客観的に評価する制度よ。一般の人が良質な住宅を安心して購入できるようにするためにできた制度なの。

スミカ博士

へ~、知らなかったです。

Aさん

最近は多くの住宅がこの制度を利用しているので覚えておいた方が良いわ。

スミカ博士

わかりました!

Aさん

簡単に内容を教えるわね。この制度は、まず耐震性能などの住まいの性能10分野について設計図書より3~5段階で評価するの。次に、設計図書どおりにつくられているか、工事中や完成後に現場検査を行うの。

スミカ博士

住宅性能表示制度における10分野

評価される分野 主な評価基準
1.構造の安定 耐震性、地盤、基礎の構造。地震、防風、積雪対策
2.火災時の安全 耐火性、警報機の設置。安全な避難と延焼防止
3.劣化の軽減 建物の耐久性。木材の腐朽やシロアリ被害の軽減
4.維持管理・更新への配慮 給排水・ガス等の配管の点検、清掃、補修のしやすさ
5.温熱環境 断熱性、気密性。住宅の省エネルギー性能
6.空気環境 化学物質への対策。使用する建材や換気方法
7.光・視環境 開口率、方位別開口比。良好な日照、通風、眺望
8.音環境 床衝撃音、外部騒音に対する遮音性
9.高齢者等への配慮 バリアフリー性。移動時の安全、介護の容易性
10.防犯 開口部(バルコニー・窓など)の侵入防止対策

※10分野から評価する内容を選択します。

こんなにたくさんの項目を誰が検査するんですか?

Aさん

いずれも国の認定を受けた第三者機関が公正にチュックするの。これにより、設計どおりにつくられていることを第三者の目で確認されるので安心なの。

スミカ博士

そうですね、それは安心です!

Aさん

さらに、この制度を利用した住宅は、入居後に住宅の欠陥などでトラブルが起きた場合は、住宅紛争処理支援センターにおいて、建築士・弁護士による電話相談や対面相談などが無料で受けられるのよ。
(※建設性能評価を受けた場合のみ)

スミカ博士

入居した後も安心ということですね。

Aさん

TAIYO’s POINT!
検査は社内検査だけでなく、第三者による検査も受けていると安心です。国の制度に基づく住宅性能評価による第三者検査がおススメです。購入前に本制度の利用の有無、評価結果を確認すると良いでしょう。
戸建 太陽

実測による性能確認

もう一つの検査は、“実測による性能確認”よ。これがなぜ必要かわかる?

スミカ博士

実測による性能確認…?第三者の検査で十分ではないんですか?

Aさん

そう。自社や第三者の検査で、設計どおりにつくられていることは確認できるけど、設計どおりの“性能”が出ているかまでは確認できないの。

スミカ博士

うーん…確かに性能は大切ですよね。でも何の性能を確認するんですか?

Aさん

建物の完成後に行う検査としておススメなのは“気密性”よ

スミカ博士

そういえば、営業の方がこの建物は“高気密・高断熱”ですって説明してたわ。家の隙間が少ない方が性能が高いってことですか?

Aさん

そのとおり!隙間が多いと冬は冷たい空気、夏は暑い空気が外から入り、快適に暮らせないの。気密性は快適な暮らしにはとても大切な性能よ。

スミカ博士

カタログにもこの建物は高気密住宅ですって書いてあったので安心してたんです!

Aさん

それは危険よ!気密性は大工さんのつくり方によってバラツキが出やすいの。だからカタログどおりの性能が出ているか完成した建物で確認することが重要なの。

スミカ博士

そうなんですね。でも、どうやって確認すれば良いですか?

Aさん

まず気密性は、家の大きさに対する隙間の大きさを示したC値という数値で性能が出るわ。C値は床面積1㎡あたりどのくらい隙間があるかを「㎠/㎡」という単位で表し、数値が小さいほど気密性が高くなるわ。この数値の実測値がカタログの数値を満たしているかを確認してみるといいわ!

スミカ博士

わかりました。確認するようにします。

Aさん

あとは、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどの化学物質の濃度も測定されていると安心よ。

スミカ博士

シックハウス症候群になると吐き気、頭痛がするって聞いたことがあります。

Aさん

そうよ。せっかく家を買ったのに体調を悪くしたら悲しいわよね。希望をすれば、ホルムアルデヒドなどの室内濃度を測定してもらえることが多いので確認してみて。

スミカ博士

わかりました。

Aさん

TAIYO’s POINT!
建物の完成後に簡単に性能を測定できる気密性や化学物質濃度は、ご入居後の快適性にも大きく影響しますので測定された住宅がオススメです。
戸建 太陽
まとめ

見えない部分の確認で重要なことは、設計どおりに作られているか、しっかり“検査”が行われていることを確認することです。

検査は社内検査だけでなく、第三者による検査も受けていると安心です。国の制度に基づく住宅性能評価による第三者検査がおススメです。購入前には本制度の利用の有無、評価結果を確認すると良いでしょう。

建物完成後に簡単に性能を測定できる気密性や化学物質濃度は、ご入居後の快適性にも大きく影響しますので測定された住宅がオススメです。

まとめ

見えない部分の確認で重要なことは、設計どおりに作られているか、しっかり“検査”が行われていることを確認することです。

検査は社内検査だけでなく、第三者による検査も受けていると安心です。国の制度に基づく住宅性能評価による第三者検査がおススメです。購入前には本制度の利用の有無、評価結果を確認すると良いでしょう。

建物完成後に簡単に性能を測定できる気密性や化学物質濃度は、ご入居後の快適性にも大きく影響しますので測定された住宅がオススメです。

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