間取りコラム集

ダイニングの間取りを
どう決める?
後悔しない
配置タイプと
広さ・動線の考え方

キッチンと並列で配置したダイニング

注文住宅で間取りを考えるとき、「ダイニングをどう配置するか」は、毎日の暮らしやすさに直結する大きなテーマです。一方で、「配膳のたびにキッチンを往復するのが面倒」「家族があまり集まらない」といった、住み始めてからの後悔も少なくありません。

ダイニングはただ食事をするだけでなく、家族が自然と集まり、会話が生まれる家の中心となる場所だからこそ、配置の工夫や動線の計画が重要です。この記事では、ダイニングの基本レイアウトや適切な広さ、家事がスムーズになる設計の考え方を整理してご紹介します。理想の家づくりに向けて、ぜひ参考にしてください。

  • 掲載写真の仕様については、標準仕様・最新仕様とは異なる場合があり、実際にはご採用いただけない場合があります。

目次

ダイニングとは?役割とリビングとの関係を整理

大開口から光が差し込むダイニング

ダイニングは単に食事をする場所ではなく、家族が自然と集まりやすい空間としての役割も担います。ここでは、リビングとの関係性もふまえて、ダイニングの基本的な位置づけを整理しておきましょう。

ダイニングとは

ダイニングといえば「食事をする場所」という印象が強いですが、近年の家づくりではそれだけにとどまりません。家族が自然と集まる、子どもの宿題や在宅ワーク、来客とのお茶の時間など、多目的に使える空間として設計されることが増えています。

このように、ダイニングを「家の中心」として捉えることで、間取りの優先順位が明確になります。日当たりやリビング・キッチンとのつながりを意識すれば、朝の会話や夕食後の団欒など、自然なコミュニケーションも生まれやすくなります。家族が長く過ごす場所だからこそ、居心地のよさにも配慮することが大切です。

リビングと一体にするか、分けるか

LDKの間取りを考えるうえで、リビングとダイニングを一体にするか、それとも分けるかは大きな検討ポイントです。リビングは「くつろぐ場所」、ダイニングは「食事や作業をする場所」と主な役割が異なるため、それぞれの使い方に合った空間設計が求められます。

一体型にすれば視線が抜けて開放感があり、家族が自然と集まりやすい雰囲気をつくれます。一方で、音やにおいが広がりやすく、くつろぎと食事の境界が曖昧になることも。テレビを見ながら食事をするか、来客時に生活感を見せたくないかなど、家族のライフスタイルをふまえて判断すると、納得のいく間取りにつながります。

ダイニングの配置タイプは3つ!
キッチンとの関係で決まるレイアウト

ダイニングの使いやすさは、キッチンとの位置関係によって大きく左右されます。ここでは、3つの基本的な配置タイプを紹介します。また、ダイニング機能を補完するプラスαのアイデアとして、カウンターキッチンの活用法もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

キッチン接続型|配膳がラクになる動線

キッチンと一直線でつなげたダイニング

キッチンカウンターにダイニングテーブルをぴったりと接続するレイアウトは、家事動線の短さを重視する方に人気のスタイルです。シンクやコンロからテーブルまでの距離が短くなり、調理後の配膳や食後の片付けがスムーズに行えます。横移動だけで済むため、毎日の負担を軽減でき、共働きや子育て世帯にも適しています。

さらに、調理中も家族との距離が近く、自然な会話や子どもの様子を見守りやすいのも利点です。水まわりの生活感が気になる場合は、カウンターの高さを調整して手元が見えにくい設計にすれば、リビングからの視線にも配慮できます。

ダイニングキッチン|テーブル配置の自由度が高い定番タイプ

キッチンとは分けて配置したダイニング

キッチンとダイニングテーブルを分けて配置するスタイルは、定番レイアウトとして広く採用されています。

テーブルの向きや位置を自由に調整できるため、窓際に配置して外の景色を楽しんだり、壁付けにして空間をすっきりと見せたりと、暮らし方に合わせたアレンジがしやすいのが特長です。模様替えにも柔軟に対応でき、家具選びやレイアウト次第で空間の印象を大きく変えられる点も魅力です。

ただし、キッチンからテーブルまでの距離が離れすぎると、配膳や片付けに手間がかかることも。キッチンとテーブルの間に家具や障害物を置かず、配膳しやすい直線的な動線を確保したり、トレーを活用したりするなど、快適に使える方法を意識することが大切です。

独立ダイニング|落ち着いた食事空間を重視する方に

キッチンと空間を分けた落ち着きのある独立ダイニング

キッチンやリビングと空間を分け、独立した部屋として設けるダイニングは、落ち着いた食事時間を大切にしたい方に適したスタイルです。

調理中の音やにおい、片付け途中のシンクなどが視界に入らず、生活感を抑えた空間で食事を楽しめます。友人を招く機会が多いご家庭や、来客時にキッチンの様子を見せたくない場合にも有効です。

一方で、キッチンからの距離が遠くなることで配膳や片付けの手間が増えやすいため、動線の工夫が欠かせません。扉の配置や開口部の広さを調整したり、サービングカートなどを取り入れたりして、移動の負担を減らす工夫をすると快適です。

カウンターキッチン|朝食や見守りに便利な多機能カウンター

キッチン周りにカウンターを設けたダイニング

ダイニングの使い勝手をさらに高める「+α」のアイデアとして、対面式キッチンのカウンター部分を広く取り、食事や作業スペースとして活用する方法があります。

朝食や休憩のコーヒーなどはサッとカウンターで済ませ、夕食はダイニングテーブルで家族ゆったりと……というように、シーンに合わせて場所を使い分けることができます。来客時や家族が増えた際には、サブのテーブルとしても活躍するのが魅力です。

また、調理中の親の目の前で子どもが宿題をできるスタディコーナーにもおすすめです。ダイニングテーブルとは別にスペースを確保する必要はありますが、メインのテーブルを食事専用としてすっきり保ちやすくなり、暮らしにメリハリが生まれる機能的なプランです。

ダイニングの広さとテーブルサイズ|何畳あれば快適?

ペンダントライトを設けた高級感のある独立ダイニング

ダイニングの配置タイプが決まったら、次は空間に必要な広さを検討しましょう。快適なダイニングをつくるには、テーブルのサイズだけでなく、椅子を引いたり通行したりするための動線スペースもあわせて考えることが大切です。

ダイニングテーブルのサイズ目安|人数別の選び方

ダイニングテーブルは、使用する人数に応じてサイズを選ぶのが基本です。標準的なサイズの目安は以下のとおりです。

人数 テーブルサイズの目安
2人 幅80cm×奥行80cm程度
4人 幅120〜150cm×奥行80〜85cm程度
6人 幅180〜210cm×奥行85〜90cm程度

近年では、食事だけでなく在宅ワークや子どもの宿題など、多目的に使われることが増えました。スペースに余裕があれば、やや大きめのテーブルを選んでおくと、用途が広がり快適に使えます。

一方で、限られた空間で来客にも対応したい場合には、伸長式テーブルを取り入れるのもおすすめです。ふだんはコンパクトに使い、必要なときだけ広げられる設計なら、空間を有効活用できます。

テーブル周りに必要な動線スペース|椅子を引く余裕を確保

快適なダイニング空間をつくるには、テーブルのサイズだけでなく、椅子を引いたり人が通ったりするための動線スペースにも配慮が必要です。椅子を引いて座るには、テーブルの端から壁まで最低でも60〜70cmの余裕があると安心です。さらに、人が後ろを通ることを想定する場合は、120〜130cm程度の距離を確保しておくとスムーズに移動できます。

スペースに限りがある場合は、背もたれのないベンチシートを使ったり、テーブルの片側を壁に付けて設置する方法も有効です。動線が重ならず、視覚的にもすっきりした印象になるため、限られた空間でも快適に使えるレイアウトが実現できます。

4〜5畳のダイニング|4人家族の標準的な広さ

4人家族にとって標準的とされるダイニングの広さは、おおよそ4〜5畳が目安です。この広さがあれば、幅150cm程度の4人掛けテーブルを置いても、椅子を引いたり人が通ったりするスペースを確保できます。限られた空間を効率的に使いたい場合は、キッチン接続型のレイアウトにすることで、配膳動線を短くしつつ省スペース化が図れます。

あるいはテーブルの一辺を壁に付けて配置すれば、片側の動線を省略でき、部屋にゆとりが生まれます。空間としてはコンパクトでも、家族同士の距離が近く、自然と会話が生まれやすいアットホームな雰囲気をつくりやすい広さといえるでしょう。

6畳以上のダイニング|ゆとりある空間で+αの使い方も

6畳以上の広さがあれば、6人掛けのダイニングテーブルを置いても余裕のあるレイアウトが可能です。壁面に収納家具を配置したり、窓際にカウンターを設けてカフェのように使ったりと、+αのアイデアを取り入れやすいのが特長です。最近では、ダイニングの一角にスタディコーナーやワークスペースを設け、家族で共有できる空間にするプランも人気があります。

一方で、広さがある分、家具の配置によっては間延びした印象になりやすい点には注意が必要です。ペンダントライトで重心を下げたり、ラグを敷いてエリアを区切ったりすることで、空間全体を引き締め、心地よいダイニングを演出しましょう。

家事がラクになるダイニングの設計術

キッチンと直線でつなげたダイニング

ダイニングの配置タイプや広さが決まったら、次は日々の家事をスムーズにするための動線を検討しましょう。毎日の配膳や片付けがラクになる工夫に加え、家族を見守りやすい配置にすることで、暮らしやすさがぐっと高まります。

配膳動線を短くする

毎日の食事の準備や片付けは、キッチンとダイニングを何度も行き来する手間がかかります。この「配膳動線」をできるだけ短くしておくと、家事の負担がぐっと軽くなります。とくにキッチン接続型のレイアウトであれば、カウンター越しに料理を「置くだけ」で配膳が完了し、移動の手間をほとんど感じません。

キッチンとダイニングが分かれている場合でも、できるだけ3〜4歩以内で行き来できる距離にしておくのが理想的です。冷蔵庫から飲み物を取る、食器を下げるといった一連の動きがスムーズになるだけで、日々のストレスを減らせます。

子どもの様子を見守れる配置にする

小さな子どもがいる家庭では、キッチンからダイニングを見渡せる配置にすることで、安心感が高まります。キッチン接続型やカウンターキッチンなど、調理中でも視線を上げるだけで子どもの様子が確認できるレイアウトなら、家事と育児を無理なく両立しやすくなります。

また、ダイニングテーブルをスタディコーナーとして活用する場合も、キッチンから声がかけやすい距離に配置するのがポイントです。「宿題終わった?」と自然に会話が生まれたり、質問にすぐ対応できたりと、コミュニケーションが取りやすくなります。家族の気配を感じながら過ごせるダイニングなら、「心地よい共有スペース」となるでしょう。

おしゃれで居心地の良いダイニングにするコツ

テーブルに緑を添えたホテルライクなダイニング

機能性を重視してダイニングのレイアウトや動線を整えたあとは、インテリアの工夫で空間に居心地のよさを加えましょう。照明や色使い、家具の選び方を工夫するだけで、毎日の食事時間がより豊かで心地よいものになります。

照明の選び方|ペンダントライトで食卓を美しく演出

ダイニングの照明には、デザイン性の高いペンダントライトを取り入れるのが人気です。ダイニングテーブルの上に、天板から60〜90cmの高さで設置すると、手元がしっかり照らされ、料理が美味しそうに見える効果があります。空間のアクセントにもなり、照明そのものをインテリアの一部として楽しめるのもポイントです。

さらに、調光機能のある照明を選ぶと、シーンに応じた演出がしやすくなります。家族の食事時間にはあたたかみのある明かり、勉強や作業のときには明るくクリアな光、リラックスタイムには照度を落として落ち着いた雰囲気に。光のコントロールによって、ダイニングの居心地が一段と高まります。

カラーコーディネート|床・壁・家具の色バランス

おしゃれなダイニングを演出するには、床・壁・家具の色合いを意識してコーディネートすることが大切です。

空間にまとまりを出すには、床の色と同系色のダイニングテーブルを選ぶのが効果的です。例えばナチュラル系の床にはオーク、ダーク系の床にはウォールナットなど、素材のトーンをそろえると落ち着いた印象になります。

全体が単調に感じられるときは、椅子の張地やペンダントライトなどでアクセントカラーを加えるのも一つの方法です。季節や気分に合わせてクッションカバーを変えるだけでも、空間に変化を与えながら個性を楽しめます。

テーブル・チェアの選び方|サイズ・素材・デザインのバランス

ダイニングテーブルの素材は、木の温もりを感じられる木製が根強い人気です。一方で、モダンな印象の住まいには、セラミックやガラス天板を取り入れると、空間全体が引き締まり、スタイリッシュな雰囲気を演出できます。汚れや傷に強い素材を選べば、日常のお手入れも負担になりにくくなります。

チェアはデザイン性だけでなく座り心地も重視したいポイントです。足が自然に床につき、腕が無理なくテーブルに置けるかどうかを確かめてから選ぶと安心です。スペースにゆとりがあれば、肘掛け付きのチェアでくつろぎやすさを高めたり、来客時に人数調整がしやすいベンチを組み合わせたりと、暮らし方に合った組み合わせを検討するとよいでしょう。

おしゃれなダイニングの施工実例

ここからは、暮らしやすさとデザイン性を両立したおしゃれなダイニングの実例をご紹介します。

重厚感と洗練が調和するダイニングキッチンの事例

落ち着いた素材感の中に個性を宿した、上質なダイニングの実例です。

ペンダントライトが印象的なダイニング

ウォルナットを基調としたダイニングが、空間全体に重厚な雰囲気を与えています。さらに、デザイン性の高いペンダントライトを加えることで、上質で品のあるダイニング空間に仕上がっています。

ゆとりと上質感を備えたダイニングの事例

料理と食事の時間を大切にするご夫婦が、リビングと緩やかに分けて設計したゆとりあるダイニングです。大きなダイニングテーブルを主役に据え、落ち着いて食事を楽しめる独立性のある空間に仕上げました。

木質系の素材で統一された落ち着きのあるダイニング

壁側にはカウンター収納を設置。収納量を確保しつつも圧迫感が出ないよう、横方向の広がりを感じられるデザインにしました。奥様が選んだ老舗ガラス工房のペンダントライトがテーブル上を柔らかく照らし、静かな佇まいの中に上質なアクセントを添えています。

まとめ

設備を黒でまとめた上質感のあるダイニング

ダイニングは、ただ食事をするだけでなく、家族の会話や日々の営みが重なる大切な場所です。キッチンとの関係性をふまえて配置タイプを選び、人数や動線に合った広さを確保することで、使いやすく心地よい空間が実現できます。今回ご紹介したレイアウトの工夫やインテリアのポイントを参考に、ご家族の暮らしにぴったりのダイニングづくりを進めてみてください。

セキスイハイムでは、家事動線やライフスタイルに合わせたダイニングの間取り提案も行っています。間取り作成も以下からお申し込みいただけますので、ぜひご利用ください。

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