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3LDKの平屋をどのような間取りにするか悩んでいませんか。
同じ3LDKでも、延床面積(坪数)によって適した間取りや部屋の広さは異なります。
この記事では、家事を効率化する動線や収納の工夫、おしゃれで快適な空間に見せる設計のポイントなどを解説します。
より快適で満足度の高い住まいを実現するために、間取りづくりのヒントとして役立ててみてください。
近年、平屋の人気が高まっています。2014年には新築住宅で平屋が占める割合は約7.5%でしたが、10年後の2024年には約16.8%と倍以上に増加しました。
まずは、平屋が選ばれる理由と、検討するうえで知っておきたい注意点を確認しておきましょう。
平屋の人気が高い理由は、ワンフロアで暮らしが完結することです。上下移動がないため生活動線が短く、掃除や洗濯といった日々の家事も効率的におこなえます。
さらに、家族が同じフロアで過ごすことで自然と会話が生まれやすくなり、コミュニケーションが深まりやすい点も見逃せません。家族の気配を感じながら過ごせるため、介護や子育てにおいても安心です。
また、段差が少ないことからバリアフリー設計にも適しており、老後の暮らしにも安心です。こうした理由から、平屋は将来を見据えた「終の住処」として幅広い世代に支持されているのです。
暮らしやすさが魅力の平屋ですが、計画するには特有の注意点もあります。
まず、建物の面積をすべて1階でまかなうため、広めの敷地が必要です。広い敷地を確保しにくい都市部や狭小地では、配置や外構に制約が出る可能性もあります。また、周囲に2階建てが多いと採光や通風が妨げられることもあるため、間取りや窓の位置などの工夫が欠かせません。
さらに、基礎や屋根の面積が広がる分、2階建てに比べて建築コストが高くなる傾向もあります。後悔のない平屋にするためにも、こうした条件をあらかじめ把握しておきましょう。
ここでは、3LDKの平屋を「25坪台」「30坪台」「35坪以上」に分けて、坪数ごとの特徴や間取りの傾向を紹介します。
25坪台の平屋は、限られた面積のなかに3LDKを効率よく配置したコンパクトな住まいです。
部屋の種類 | 広さの目安 |
---|---|
LDK | 約13〜15畳 |
主寝室 | 約6畳 |
個室(2室) | 約4.5〜5畳 |
限られた面積を有効的に使うために、廊下をなるべく減らして居室や共有スペースを広く確保する工夫が欠かせません。水回りや収納はコンパクトにまとめ、必要最小限の設備で機能性を高める設計が求められます。
シンプルな暮らし方にあう空間設計にすることで、面積以上に快適な住まいを実現できる点が、この坪数の魅力です。ミニマル志向の方や、家族とのつながりをより感じたい方にぴったりの広さです。
30坪台の平屋になると、空間にある程度のゆとりが生まれ、間取りの自由度も広がってきます。
部屋の種類 | 広さの目安 |
---|---|
LDK | 約16〜18畳 |
主寝室 | 約6〜7畳 |
個室(2室) | 約5畳 |
空間にゆとりがある分、ファミリークローゼットやパントリーなどの収納スペースを取り入れやすく、暮らしやすさが高まります。さらに、キッチンから洗面室・ランドリーまでをスムーズにつなげた動線を確保できれば、家事効率のよい住まいが実現できます。
実用性と快適性を兼ね備えた設計にしやすいため、日々の暮らしを効率的にしつつ、デザインにもこだわりたい方に満足できる広さです。
35坪を超える3LDKの平屋になると、家族構成やライフスタイルに合わせた柔軟な間取りが叶いやすくなります。
部屋の種類 | 広さの目安 |
---|---|
LDK | 約18〜20畳以上 |
主寝室 | 約7〜8畳 |
個室(2室) | 約5〜6畳 |
この広さがあれば、3LDKに加えて書斎やワークスペースなどの+α空間も確保しやすく、家族それぞれの過ごし方に対応できます。間取りの自由度が高く、回遊動線や中庭(ロの字・コの字型)といった設計にも柔軟に対応可能です。
趣味を楽しみたい方や、将来のライフスタイルの変化を見越して、長く快適に暮らせる住まいを目指す方に適した坪数と言えるでしょう。
平屋をより快適で魅力的に暮らすには、間取りや空間づくりにいくつかの工夫が必要です。
ここからは、家事のしやすさや収納の工夫、おしゃれに見せるための設計ポイントなどを紹介します。
まずは、毎日の家事をスムーズに進めるための動線や収納の工夫について見ていきましょう。
家事を効率よくこなすためには、キッチン・洗面室・ランドリールーム・収納を回遊できる配置、いわゆる「回遊動線」にするのがおすすめです。
たとえば、料理・洗濯・片付けといった複数の家事を同時に進める際も、一筆書きのように各スペースを移動できれば、家事時間の短縮やストレスの軽減につながります。
ただし回遊動線にすることで、その分廊下が長くなってしまう場合がある点には注意が必要です。回遊動線にせずに居室を広くする、収納を増やす、といった計画もできるので、メリット・デメリットの両方をふまえて検討しましょう。
収納計画は、動線との組み合わせによって使いやすさが大きく変わります。たとえば、ファミリークローゼットは洗面室やランドリールームの隣に設けると、「洗濯物を洗う→干す→しまう」「着替える→洗濯機に入れる」といった動線が短くなり、家族全員が使いやすくなります。
ほかにも玄関には土間収納を、キッチンにはパントリーを設けると、動線を分断せずに物の出し入れができて便利です。
続いて、広く明るく、おしゃれな平屋に見せるための空間づくりの工夫を紹介します。
平屋を開放的でおしゃれに見せるには、縦と横の「空間の広がり」を意識することが大切です。
たとえば、天井を高くしたり、勾配天井を採用したりすることで縦方向に視線が抜け、圧迫感が軽減されます。ハイサイドライトや吹き抜けを取り入れると自然光をしっかりと室内に取り込みやすく、部屋全体が明るく感じられます。
さらに大きな掃き出し窓を設ければ、外とつながる「抜け感」が生まれ、実際の面積以上に空間の広がりを感じられるでしょう。
キッチンをおしゃれに見せたいなら、アイランドキッチンを取り入れるのも一案です。
コンロ前をあえて壁付けにせず、キッチン全体をインテリアの一部として設計すれば、空間に抜け感が生まれ、LDK全体がより広々とした印象になります。キッチンを中心に家族が集まりやすくなるため、自然とコミュニケーションも生まれやすくなるのも魅力です。
ただし、アイランド型は開放的な反面、匂いが広がりやすいというデメリットもあります。換気の工夫や配置バランスに配慮し機能性とデザイン性の両立を図ることが重要です。
ウッドデッキや中庭を設けると、室内と屋外のつながりを緩やかに感じられるようになります。
ウッドデッキはリビングとつながるようにすると、空間が自然に広がり、アウトドアリビングとしても楽しめます。室内とデッキの床素材や色味をそろえると、視線が外へ抜けやすくなり、より開放感が高まるのでおすすめです。
また、ロの字型やコの字型の平屋にして中庭を設ければ、光や風を取り込みながら、外からの視線を遮るプライベート空間をつくることも可能です。自然とのつながりを感じつつ、居心地のよい空間を演出できるようになるでしょう。
平屋はワンフロアで空間がつながっているため、間取りによっては互いの生活音や視線が気になることもあります。家族全員が快適に過ごすには、プライバシーを確保する工夫が欠かせません。たとえば、トイレや寝室はLDKから距離をとるか、収納スペースなどを挟むと音が伝わりにくくなります。
さらに、玄関や窓まわりにスリット壁や袖壁、格子を設けると、外からの視線を遮りつつも光や風を取り込めます。間仕切りや壁の「遮る役割」をうまく活かし、開放感を損なわずにプライバシー性を高める工夫をするのがおすすめです。
ライフステージの変化を見据えておくと、長く快適に暮らせる住まいになります。たとえば、子ども部屋は将来的に「つなげる・分ける」ができる設計にしておくと、成長や独立に応じて柔軟に対応が可能です。構造壁(建物を支えるために動かせない壁)を避けておけば、間仕切りの変更も容易になります。
また、引き戸を採用し、段差の少ないバリアフリー設計にしておくと、年齢を重ねても安心して過ごせる環境を整えやすくなります。家族の変化を想定した間取りを採用することで、大がかりなリフォームや住み替えの必要が少なくなり、将来的な負担を抑えやすくなるでしょう。
理想の間取りを考えるうえで、実際に建てられた住まいを参考にするのは有効です。
ここでは、デザイン性と暮らしやすさを両立させた3LDKの平屋の成功事例をご紹介します。動線や収納の工夫など、間取りづくりのヒントとしてぜひ役立ててください。
切妻屋根を活かした勾配天井のリビングが特徴的な事例です。天井の高さがあることで視線が自然と上に抜け、開放感を演出しています。さらに天窓を設けることで、日中もやわらかな自然光が降り注ぎ、明るく心地よい空間を実現しています。
リビングの一角には外部のタイルテラスと同じ素材を採用し、室内から屋外へのつながりを視覚的にも強調。コンパクトな坪数ながら、広さと明るさを感じさせる工夫が随所に凝らされた住まいです。
キッチン~パントリー〜脱衣室とつながる回遊動線を設けた事例です。大きめのシューズインクローゼットや廊下からアクセスできるファミリークローゼットなど、すっきりと暮らすための工夫がたくさん施されています。
さらに、洗濯・乾燥・収納の流れが1カ所で完結できる脱衣室は、パントリーや廊下ともつながっており、移動がスムーズ。子ども部屋にはドアを2つ設け、将来的に2部屋に分けられるよう将来の可変性を持たせました。
日々の家事が楽になり、暮らしの変化にも柔軟に対応できる平屋です。
ここからは、「もっとこうしておけばよかった」と後悔することがないように、3LDKの平屋でよくある後悔ポイントと、事前にできる対策を紹介します。
平屋は2階がないため、使える床面積=すべての収納容量です。収納を軽視すると、物があふれやすく、片付かない住まいになってしまいます。限られた空間だからこそ、「どこに・どれだけ」収納を確保するかを最初から計画しておくことが、後悔のない間取りにつながります。
収納を増やす方法として、ロフトやスキップフロアの設置があります。段差を利用することで、居住空間を圧迫せずに収納力を高められるのが利点です。
ただし、ハシゴを使うロフトの場合は昇り降りが負担になりやすく、またスキップフロアは段差のある設計になるため、バリアフリーの観点では不利になる点は理解しておきましょう。使いやすさや今後のライフスタイルの変化も含めて検討することが重要です。
北側に寝室を配置したことで、「思った以上に寒い」「昼間でも薄暗い」と感じるケースも少なくありません。とくに冬場は、空気よりも先に床から冷えが伝わるため、寝室の快適性を損なう原因になります。居心地のよさを保つには、北側への配置でも冷えや暗さを感じさせない工夫が欠かせません。
寝室には大きな窓を設けず、高窓(ハイサイドライト)やスリット窓を取り入れると、窓よりも断熱性能が高い壁面を多く確保しつつ自然光を室内に届けられます。また、空気よりも先に「床の冷え」が不快の原因になりやすいため、断熱材を追加したり、床暖房を設置したりといった工夫も有効です。
平屋はすべての部屋がワンフロアにあるため、互いの生活音が思いのほか気になることがあります。とくにリビングが子ども部屋やトイレと隣接している場合、音や気配が気になって落ち着かないと感じるケースも。暮らし始めてから「もっと間取りを工夫しておけばよかった」と後悔しないよう、音の伝わり方にも配慮が必要です。
音が気になる部屋同士の間には、収納スペースやホール、書斎などを挟む「緩衝帯」を設けるのが効果的です。とくにお客様も使うトイレの位置は「リビングから見えない」「音が気にならない」「生活動線の邪魔をしない」の3点を意識して決めましょう。見え方・聞こえ方・使いやすさを総合的に考慮することで、より快適な間取りに近づきます。
平屋は建物面積が大きくなりやすく、それに応じた土地の広さと建築費も必要になります。ここでは、3LDKの平屋を建てる際の土地面積の目安と、建築にかかる費用の相場について解説します。
平屋はすべての部屋が1階にあるため、延床面積に比例して広い土地が必要になります。
土地面積の目安を考える際は、建ぺい率(敷地に対する建物面積の割合)をもとに計算します。たとえば、建ぺい率50%のエリアで30坪(約100㎡)の平屋を建てる場合、建物面積の倍にあたる60坪(約198㎡)以上の土地が必要です。
この面積に加えて、駐車スペースや庭、外構のゆとりも考慮しなければなりません。余裕を持った土地選びをすることで、建物の配置にも幅が出て、住まい全体の快適性が高まります。
建築費は延床面積や仕様、地域によって異なります。住宅金融支援機構の2023年度フラット35利用者調査によると、2023年度の注文住宅の建設費(本体工事費および主な付帯工事費)の平均は3861.1万円(税込)。平均の住宅面積は約36坪(119.5㎡)なので、坪単価に換算すると約107万円(税込)になります。
この金額は2階建て以上も含む平均値であり、平屋の場合はこれよりやや高くなるケースも。また、外構工事費、諸費用などもかかるため、総額としてはさらに余裕を持って資金計画を立てておくことが重要です。
3LDKの平屋を快適でおしゃれに仕上げるには、間取りや動線の工夫に加えて、将来の変化を見据えた設計の視点も欠かせません。坪数や間取りのイメージをつかんだうえで、理想のライフスタイルにあうプランを検討していくことが大切です。
セキスイハイムでは、多彩な平屋ラインナップをご用意しています。間取りの相談や、お見積もりもオンラインで手軽にお申し込みいただけますので、ぜひ以下のページからご確認ください。
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