セキスイハイムの特長
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積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:神𠮷 利幸)は、2018年10月より、高齢者向け事業における協業先であるアグリマス株式会社(本社:大田区西蒲田、代表取締役ファウンダー:小瀧歩)の認知症対策事業※1 に参画し、『話食動眠(わしょくどうみん)※2』(「話食動眠」に関する詳細は後述)に基づき「認知症の早期発見、重症化予防プロジェクト」(以下「本プロジェクト」)を実施しました。
具体的には、当社グループ会社が運営するサービス付き高齢者住宅(以下「サ高住」)「ハイムガーデン熱田」、「ハイムガーデン仙台泉 二番館」、およびデイサービスセンター「オアシスセンター」のお客様のうち自立から要支援の方を対象に約 5 か月間、運動とコミュニケーションを中心としたプログラムを提供し、定期的に心身への効果測定を実施した他、その効果の睡眠の質への影響の分析も行いました。併せてプログラム終了後、参加したお客様に意欲や生活習慣の変化等のヒアリングを行い、効果を確認しました。
その結果、本プロジェクトにおいて認知機能の向上などが見られましたので、ご報告いたします。
本プロジェクトでは 1.認知機能、身体機能、生活機能の効果測定、2.効果測定後の意欲や生活習慣等に関するヒアリングを実施しました。
1.認知機能、身体機能、生活機能の効果測定について
2.意欲や生活習慣等に関するヒアリングについて
1.プログラム内容
運動:アグリマス社が配信する「健幸 TV」による日常の運動習慣、歩数計による歩数計測
会話:定期的なイベント(『リアル健幸 TV』、菜園での収穫祭等)によるコミュニケーション促進
睡眠:計測器を導入し、睡眠の質を計測
2.実施期間
効果測 定:2018年10月~2019年2月
ヒアリング:2019年3月~2019年7月
3.対象
要介護度:自立~要支援レベル
年 齢:72~101歳
人 数:26名
<実施先と対象者の内訳>
サ高住
・ハイムガーデン熱田(名古屋市熱田区、運営:セキスイオアシス㈱) 入居者11名
・ハイムガーデン仙台泉 二番館(仙台市泉区、運営:東北セキスイハイム不動産㈱) 入居者5名
デイサービスセンター
・オアシスセンター(名古屋市瑞穂区、運営:セキスイオアシス㈱) デイサービス利用客10名
本プロジェクトでは認知機能、身体機能、生活機能の効果測定と、効果測定後の意欲や生活習慣等に関するヒアリングを実施しました。
1.認知機能、運動機能、生活機能の効果測定の概要
MMSE、脳活バランサーを用いて認知機能を測定、Q-ESDを用いて生活機能の測定を行いました。身体機能については、握力計を用いた握力測定、TUGテスト(Timed Up & Go Test)を行いました。
MMSE(認知機能検査)
認知症のスクリーニングとして用いられている認知機能検査です。30点満点で評価し、点数が低いほど、認知機能が低下していることを示します。
脳活バランサー
トータルブレインケア社製の認知機能を数値化するクラウドサービスです。記憶力、計画力、空間認識力、注意力、見当識の5つの認知機能を測定します。各問題に対する正答率および課題処理速度をもとに、得点を算出します。本プロジェクトでは、5つの能力の合計得点を評価指標に設定しました。得点が高いほど、認知機能が高いことを示します。
Q-ESD(The Questionnaires for Earlier Stage of Dementia)
認知症の超早期段階における発見を目的とした、全16問から構成される生活機能を評価するチェックシートです。生活機能が高いほど Q-ESDスコアは低くなります。
◆運動習慣がある人ほど生活機能が高い
歩数と Q-ESDの相関を見てみると、Q-ESDのスコアが低かった人ほど日常生活における歩数が多く、「健幸 TV」による体操に参加する回数が多いことがわかりました。
2.生活習慣等に関するヒアリングの結果について
今後も、『話食動眠』をコンセプトに、運営する高齢者向け住宅のサービスをさらに探求するとともに、デイサービスの場を地域の高齢者が集まる「場所」としても捉え、より多くの高齢者が活用し意欲を高めることができる仕掛けを通じて、認知症予防に寄与していきたいと考えています。
当社は、1994年に「加齢配慮住宅研究所」を設立。いち早く高齢化社会における住宅問題の研究や、それに基づく解決策を盛り込んだ商品企画を手掛けてきました。近年では、東北大学加齢医学研究所の瀧 靖之教授が提唱する「生涯健康脳」に着目。脳の活性化や機能維持のための重要な4つの項目、睡眠、運動、コミュニケーション、食事(調理)から健康な生活をより長期化させるという考え方を「生涯健康脳住宅」として具体化するための研究を進めることとし、2016年8月、グループの調査研究機関「住環境研究所」(所長:小池裕人、千代田区神田須田町)の内部組織として「生涯健康脳住宅研究所」を立ち上げました。同研究所では、瀧教授が提唱する4項目、コミュニケーション(会話)、食事(調理)、運動、睡眠、それぞれの単語から1文字ずつを抜粋して、新たに「話食動眠」というコンセプトスローガンを作成し、健康な脳のためには、4つの配慮が住まいにおいていかに重要であるかの研究・情報発信を進めています。将来的にはその研究成果を新築住宅、リフォーム、サ高住などに取り入れ住まいから認知症を予防する展開へつなげる考えで、今回の取り組みはその一環となります。
参考
〈アグリマス株式会社概要〉
会 社 名 | : | アグリマス株式会社 |
H P アドレス | : | https://www.tokyo-marche-tv.jp/ |
設 立 | : | 2005年11月9日 |
事 業 概 要 | : | 産直八百屋事業エイジング予防ヨガ事業介護予防デイサービス事業農業体験、農業実習、エコツアー、アグリツーリズムの開催農業マーケティング、農業ファイナンスに関するコンサルティングその他、中小企業に対する経営コンサルティングカフェ事業カルチャーセンター事業インターネットによる介護予防プログラム配信事業『健幸 TV』 |
資 本 金 | : | 5,082万円 |
本社所在地 | : | 東京都大田区西蒲田 2-5-1 クレードル池上 |
代表取締役 | : | 小瀧歩 |