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プレスリリース

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定置型大容量蓄電池「e-Pocket(イーポケット)」を搭載
セキスイハイムの次世代住宅『進・スマートハイム』の発売について

  • ■創エネ、省エネ、蓄エネでスマートハウス仕様を強化
    ■一般住宅に比べ、年間光熱費324,000円削減が可能に
    ■新コンサルティングHEMSで効率的な蓄電池の使い方を提案

2012年4月19日
積水化学工業株式会社

積水化学工業株式会社 住宅カンパニー(プレジデント:高下貞二)は、大容量の太陽光発電システム(以下PV)、コンサルティング型ホームエネルギーマネジメントシステム(以下HEMS)「スマートハイム・ナビ」、定置型大容量リチウムイオン蓄電池「e-Pocket(イーポケット)」の3点を搭載した、『進・スマートハイム』を4月28日(土)より、全国(北海道、沖縄および一部積雪地域を除く)で発売します。

昨年4月、当社は業界に先駆け、HEMS「スマートハイム・ナビ」をPV搭載住宅※に標準採用。2012年3月末までに8,000棟以上を販売し、地球環境への優しさ、快適性、経済性を兼ね備えた住宅として高い評価を頂いております。また「スマートハイム・ナビ」を活用した独自の省エネコンサルティングサービス「スマートハイムFAN」の本格運用を昨年10月から開始。快適性と経済性のバランスのとれた生活、地球環境に優しい暮らしを無理なく実現していただくための具体的なご提案を行っております。

『進・スマートハイム』では、こうした取り組みをさらに進化させます。大容量PV+新型スマートハイム・ナビ+定置型大容量蓄電池の3点セットを搭載し、停電時の安心はもちろん電力使用のピークカット・ピークシフトを無理せず実現。特に3点セット連携の有効性について、昨年10月より実証実験を実施し使用電力の年間自給率61%も可能となることを確認しています。
また、電力需給状況の詳細なデータを蓄積・活用した新コンサルティングサービスにより、大容量蓄電池を無駄なく使うことが可能となります。省エネ・ピークカット(シフト)への期待が高まっていることから、大容量PV+新型スマートハイム・ナビ+大容量蓄電池を搭載した『進・スマートハイム』を発売するとともに、コンサルティングサービスをパワーアップし、スマートハウス分野でさらなる差別化を図って参ります。

※2011年12月31日時点で累計105,885棟のPV搭載住宅を供給、今年2月3日に「ソーラー住宅建設棟数№1」としてギネス世界記録™に認定されました。

『進・スマートハイム』の特徴

1.創エネ、省エネ、蓄エネ でスマートハウス仕様を強化

『進・スマートハイム』に搭載する「定置型蓄電池(リチウムイオン電池)」は5.53kWhと7.2kWhの2タイプを用意。高性能躯体に大容量PV、HEMS、定置型大容量蓄電池と組み合わせ、電力網に系統連系する創エネ、省エネ、蓄エネのスマートハウス仕様の本命です。また、グリーンモード(自立優先モード)、経済モード(経済優先モード)、非常運転モード(停電時モード)の3つのモードを搭載し、お客様のニーズに対応します。

2.一般住宅に比べ、年間光熱費324,000円削減が可能に

当社では大容量PV+HEMS+蓄電池の3点セットについて実証実験を実施し、詳細なデータ収集と分析を実施しました。その結果、5.53kWhタイプの蓄電池を搭載しグリーンモードで稼働させた場合、住宅全体で使う年間エネルギーのうちPVによる自家発電分が33%、蓄電池分が28%、電力会社からの購入分が39%となり、PVと蓄電池を合わせた年間エネルギー自給率61%もの実現が可能であることが確認されました。また経済モードで稼働させた場合、年間光熱費は-51,000円(一般住宅と比べ324,000円の削減効果)になるとの試算が得られ、お客様メリットが十分にあることを確認できたことから『進・スマートハイム』の発売に踏み切りました。

3.新コンサルティングHEMSで効率的な蓄電池の使い方を提案

従来の電力の消費と発電状況だけでなく、蓄電池の充電量と放電量などの情報を蓄積・管理。すでに搭載済みのデータを分析し、お客様一人ひとりの住まい方に適した3万通りのパターンから毎月メールなどでコンサルティングを行うサービスを追加、機能の充実を図りました。蓄電池による最適な放電開始時間や家電などの最適な使用時間帯などのアドバイスなど「見える化」だけにとどまらず、お客様それぞれの状況に応じた提案が可能となります。

■『進・スマートハイム』開発の背景

昨年3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴う原発事故の発生から、我が国ではエネルギー問題が大きくクローズアップされるようになりました。

原発事故対応の停滞や産油国を巡る国際情勢を考慮すると、エネルギー問題の長期化は避けられず、総量はもちろんですがピーク対策がさらに重要だと考えられます。そこで注目されるのが住宅のスマートハウス化です。PVと蓄電システム、また電力の需給状況や無駄が「見える」HEMSを上手く組み合せることで、電力需要者側からの貢献が可能となります。PVで発電した電力に加え、PVで貯めた蓄電池の電力を活用することで、電力需要が高まる日中における住宅内の電力使用のピークカットを実現。さらにはPVなどによる発電を即時使用する以外に蓄電して夜間等に使用することが可能になり、電力会社などからエネルギーを極力購入しない「エネルギー自立型住宅」実現へも確実に進むものと思われます。2012年からはPVに加え、HEMS・リチウムイオン蓄電池への補助金制度も始まっており、社会的にも省エネ・ピークカット(シフト)への期待が高まっています。

今回発売する『進・スマートハイム』は定置型リチウムイオン蓄電池の搭載やコミュニケーション型HEMS「スマートハイム・ナビ」の機能強化などを実施。大容量PVも含めた連系についての有効性を確認し、お客様のメリットが十分にあることを確認した上でエネルギーをより効率的に使用する将来の「スマートコミュニティー」や「スマートグリッド社会」実現の先駆けとなる商品として開発しました。

■『進・スマートハイム』の概要

1.創エネ、省エネ、蓄エネでスマートハウス仕様を強化

『進・スマートハイム』は、高気密・高断熱の躯体性能をベースに、大容量ソーラー+HEMS+定置型リチウムイオン蓄電池で構成されます。具体的な特徴は以下の通りです。

(1)高気密・高断熱の躯体で可能となる省エネ&快適

セキスイハイムの構造躯体は、高気密・高断熱省エネ仕様(パルフェの場合、Q値2.1)のため空調負荷(エネルギー使用量)が低く、さらに上下の温度差や室間の温度差が少ないなどのメリットを発揮。また、ユニット工法ならではの床下大空間にヒートポンプ式空調と熱交換式第1種換気システムを併設することで、床下空間も含めた温湿度・空気環境を季節に応じて調節する通年型空気調節システム「快適エアリー」も採用することで、省エネ性と経済性・快適性を兼ね備えた暮らしを実現します。

(2)ハイムだから可能な大容量ソーラーの設置

セキスイハイムの主力はフラット屋根の住宅です。そのため、屋根いっぱいにPVを搭載しやすく、大容量の設置が可能。例えば「パルフェ」の場合、平均的な40坪の住宅で最大6.8kWのPV搭載が可能で、ハイム実邸平均でも4.64kWのPVを搭載しています。PVを大容量化すれば蓄電池と組み合せた場合の経済性、環境性、非常時のメリットはより大きくなります。

(3)利用しやすい系統連系タイプの定置型リチウムイオン蓄電池

『進・スマートハイム』に搭載するリチウムイオン電池「e-Pocket」は屋外に設置するタイプ。比較的小型であり、充電までに要する時間は3~4時間程度(下の「経済モード」の場合)。安全性も高いのが特徴です。蓄電池をPVも含む電力網に系統連系することで充電、放電の切り替えなどを自動化しており、お客様に操作上の負担をかけないように配慮しています。停電時にも自動で蓄電池から電力が供給されるように切り替わります。以下の3つのモードが用意されています。

●グリーンモード
日照時間帯はPVで発電する電力で、夜間は蓄電池に貯めたPV余剰電力を使い、足りない分を電力会社から購入するスタイル。自家発電による自然エネルギー中心の暮らし方が可能なモード。大容量PVである程エネルギー自給率が高まります。

●経済モード
昼間は大容量ソーラーの電力で生活し、余った分を電力会社に売電。朝晩は電力料金がお得な前日の深夜のうちに貯めておいた電力を使うスタイル。単価の安い深夜電力をフルに活用できるという特徴を生かした仕組みで、電力のピークカットの面で社会貢献度が高いモードです。

●非常運転モード
停電時に「e-Pocket」から自動で電力を供給。日中はPVで発電する電力を使用します。余った電力は「e-Pocket」に充電しておくことで夜も電力を使用できます。大容量PVである程、日中の天候の影響を低減できます

(4)大容量PVとHEMS連系の独自システム

コミュニケーション型HEMS「スマートハイム・ナビ」は当社とお客様をインターネット上で繋ぎ、運用管理するクラウド技術を使った仕組み。測定された住宅内の電力(消費&発電&蓄電)情報を自動集約し、データセンターで蓄積・管理。使用状況や分析結果をパソコンやスマートフォン上に「見える化」します。お客様自らが電力の需給状況や光熱費を詳しく把握できるほか、快適性と経済性のバランスのとれた、より効率的な省エネ生活を送れるよう当社より支援します。お客様の自宅と冷暖房機器、家族構成等類似した他邸の平均値を比較(将来的には地域や建物の大きさ毎にも比較など発展予定)。月毎に改善できる省エネポイントをわかりやすくお知らせできることが特徴であり、これは現在、当社にしかできない機能となっています。

また、クラウドの特性を活かし、PCやスマートフォンの活用により「いつでも」「どこでも」最新の情報をご提供することができます。『進・スマートハイム』の発売を契機に、蓄電池の充電量と放電量などの情報を蓄積・管理します。

<大容量PVと蓄電池の連系>
PVの発電は日照時間帯に限られており、PVの発電電力を有効活用するにはユーザーが発電時間に合わせる必要がありました。一方、蓄電池に関してはユーザーの電力消費にあわせた充放電ができるため、両者の組み合わせにより宅内の電力の有効活用の可能性は広がります。ただし、活用するには時間毎のより細かな電力管理・コントロールが必須になります。
『進・スマートハイム』では、PVの発電状態・蓄電池の充放電状態がひと目でわかるようになり、最適に管理・活用できます。

2.一般住宅に比べ、年間光熱費324,000円削減が可能に

当社では『進・スマートハイム』の発売に向け、全国各地で蓄電池の実証実験、効果検証解析を行なってきました。具体的には、(1)実邸5邸での蓄電池の充放電の挙動把握。(2)年間消費電力量を把握しているHEMSモデル邸50邸での年間電力消費パターンでの蓄電池導入効果の検証。(3)2012年度HEMS設置邸約1,000邸の消費電力データを使った蓄電池導入効果の把握(ライフスタイルの違いによる導入効果変動把握)です。

検証の結果、蓄電池(5.53kWh)の導入により、グリーンモードで稼働させた場合、住宅全体で使う年間エネルギーのうちPVによる自家発電分が33%、蓄電池分が28%、電力会社からの購入分が39%となり、PVと蓄電池を合わせた年間エネルギー自給率61%を実現できることが確認されました。

また、経済モードで稼働させた場合、平均25,200円/年の光熱費削減効果があること、生活スタイルの違いにより19,800~30,900円/年程度の効果に違いがあることがわかりました。『進・スマートハイム』の年間光熱費で試算すると-51,000円となり、一般住宅と比べ年間324,000円もの削減効果となります。これらは、「スマートハイム・ナビ」を活用することによる最適なエネルギーコンサルティングと、充電をしながら売電も可能な大容量PVを搭載できるセキスイハイムならではの結果といえます。

<計算条件>2階建て138㎡(エアコン間欠運転)オール電化、PV(4.8kW)、蓄電システム(5.53kWh)、Q値2.1、エコキュート、HEMS導入効果10%削減と想定

3.新コンサルティングHEMSで効率的な蓄電池の使い方を提案

コンサルティングサービス「スマートハイムFAN」※では、お客様の生活に即した省エネ生活の方法を具体的な家電製品の使い方(ON・OFF・温度設定・タイマーの設定など)に落とし込んで説明し、それを実践した場合の効果を電気代として提示。どの設備機器の使用を工夫すればより省エネで、光熱費を削減できるかまで、お客様一人ひとりに情報提供やコンサルティングを実施します。

蓄電池に関しては 最大放電量・放電開始時間が選択設定できますので、お客様のライフスタイルに合わせた最適モードを選択することがポイントになります。「スマートハイムFAN」では、蓄電池の最適な放電開始時間や、家電の最適な使用時間帯のアドバイスなど、お客様それぞれの状況に応じ、効果的な電力の使い方が提案できます。

※「スマートハイム・ナビ」を導入されたお客様に向けて、邸別のコンサルティングや「スマートハイム・ナビ」の活用法を紹介し、光熱費を削減する快適な住まい方をサポートするサイト

4.当社独自の「スマートハイム・モニター制度」を導入

4.8kWのPVと5.53kWhタイプの蓄電池およびスマートハイム・ナビ(HEMS)の3点セットを設置いただいた場合、当社へのモニター協力※1とおひさまアースエイド(PV搭載支援5万円/kW)、公的補助金制度※2を活用することで、セット価格376.9万円のところ、お客様の実質負担額は230万円程度に抑えることができます。

尚スマートハイム・モニターとなられるのは、ご自宅の電力の状況について積算消費電力量のデータをご提供いただけるお客様です。当社ではこのような取り組みにより、蓄電池の普及加速を目指します。

<スマートハイム・モニター資格>
(1)PV+蓄電池+HEMSの3点セットを採用頂くこと(2012年4月28日~9月30日までのご契約)
(2)「スマートハイムFAN」サイトに会員登録し、自宅の電力状況についてデータの提供を頂くこと

※1モニター協力金48万円/邸となります
※2蓄電池公的補助金につきましては、補助金執行団体への蓄電池機器登録完了後確定となります。

■販売目標

初年度は5,000棟、次年度に10,000棟を計画しています。

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