健康な状態をできるだけ長く維持することが“健康維持”であるなら、“介護予防”は、現在の状態からこれ以上低下させないようにすること。活動量を保ち続ける「補う」暮らしについて考えることが大切です。
年を重ねると、億却さやしんどさから活動量が減りがちです。しかし、介護予防のために重要なのは、トータルの活動量を減らさないように注意すること。体力に合わせて早めに新たな活動に変更したり、工夫して補うことが大切です。
エスカレーターやエレベーターを利用せず階段を使うことは、健康維持のためには良いことです。しかし、体力が低下してくると、転倒や転落のリスクが高まります。無理に階段を使わずに平坦な道を長く歩くなど、安全を確保した場所で活動量を増やしましょう。
身体の衰えとともに外出の機会も減ることはよくあること。そして人との交流が減ってしまうと、生活に張りがなくなるとともに心の元気もなくなって、一層心身機能の低下を招く恐れがあります。大切なのは、社会的な役割を持ち続けること。意識的に心の健康を維持しましょう。
高齢になると、食欲の低下などさまざまな原因から「低栄養」な状態になりがちです。この低栄養の予防には、3食のバランスをしっかりとる、動物性たんぱく質をとる、食欲がない時はおかずを先に食べるなど、今まで以上に、食生活に気をつけることが必要です。