2021年8月18日

意外と難しい、自宅での対策

2020年から続く新型コロナウイルスの影響で、家庭内での対策に対する意識が高まっています。新型コロナウイルスに限らず、家庭内での意識は、今後も大きく下がることはないと考えられます。そこで今回は、これから戸建てを購入検討している方々を対象に、手洗い、うがい、マスクなどの習慣に加え、家庭内での対策についてお聞きしました。

自宅での感染予防として
”実施状況”は?

下の説明を表すグラフ

(株)住環境研究所「ニューノーマル時代の戸建て住宅 購入検討者_調査」(2021年3月)
対象:戸建て住宅_購入検討者1,000人

まず、家庭内での対策についての実施状況です。「したいができていない」対策として最も多かったのは、「体調が悪い家族と部屋(寝室等)を分ける」でした。このような隔離スぺースの準備については、38%の方が実施の難しさを感じていることが読み取れます。

また、家族が「触れる頻度が高いところ(ドアノブやスイッチ等)の消毒」や「トイレや水廻り空間の消毒」に関しても、3割以上のご家庭が「したいができていない」と答えています。多くのご家庭で、対策としての消毒を習慣化できていないようです。

さらに、換気についても一定数の方が「したいができていない」と答えていることが読み取れます。「頻繁に窓を開けて換気をする」は29%の方が、「空気清浄機の設置」は27%の方が実施の意欲はありながらもできていないのが現状のようです。

「したいができていない」ことへの対策は?

ご家庭での対策として、「したいができていない」ものは「隔離スペース」「接触部の消毒」「換気」の3ジャンルに分けられます。「したいができていない」それぞれの対策を実施するための家の設備には、どのようなものがあるのでしょうか?

1|消毒
室内の消毒に関しては、手洗いを徹底しているので大丈夫だと思っている方や、室内にたくさんあるドアレバーハンドルなどを毎回アルコール消毒するのは面倒、キリがないと感じている方が多いかもしれません。

このような場合には、家族の接触頻度の高いところから「抗ウイルス」仕様にしてしまうのが効果的です。そうすることで、家族のストレスや手間を軽減できます。

抗ウィルス仕様にしたい箇所は?

下の説明を表すグラフ

(株)住環境研究所「ニューノーマル時代の戸建て住宅 購入検討者_調査」(2021年3月)
対象:戸建て住宅_購入検討者1,000人

実際に、抗ウイルス仕様にしたい箇所については、過半数の方が「ドアレバーハンドル(玄関・室内)」の抗ウイルス仕様化を望まれています。ここから、家族みんなが接触する頻度の高い箇所へ対策をしたい、というニーズがうかがえます。

2|換気

自宅での換気をしない理由は?

下の説明を表すグラフ

(株)住環境研究所「ニューノーマル時代の戸建て住宅 購入検討者_調査」(2021年3月)
対象:戸建て住宅_購入検討者1,000人うち自宅換気をしない160人

自宅での換気をしない理由としては、「夏冬では室温が上下するのが嫌」が多いことが読み取れます。次いで、「換気をするのが面倒」だという声も3割強の方から上がっています。

このような場合には、窓を開けずに換気をしてくれる設備を導入するとよいでしょう。室温を保ったまま空気の入れ替えができるうえ、窓を開け閉めするわずらわしさからも解放されます。さらに花粉やPM2.5などの大気汚染物質に関する心配も軽減できて、季節や気候を問わず一年中快適な空気環境を保つことができます。

3|隔離スペース

体調の悪い家族と部屋を分けることは、今の住まいでは約4割の方が「したいけどできてない」対策として挙げられていました。購入予定の住宅での隔離スぺースの必要性を聞いたところ、自宅に「必要」と答えた方が27%、「やや必要」と答えた方が48%と、約3割の「積極層」と、約半数の「前向き層」がいらっしゃることが分かりました。

購入予定の住宅に、
療養(隔離)できる空間は?

下の説明を表すグラフ

(株)住環境研究所「ニューノーマル時代の戸建て住宅 購入検討者_調査」(2021年3月)
対象:戸建て住宅_購入検討者1,000人

家庭内に、換気設備や間取りの動線などに配慮された隔離スぺースがあれば、さまざまなニーズに対応できそうです。例えば、隔離スぺースから水廻り空間にも直接行けるような間取りであれば、同居家族への配慮に役立ちます。さらに、大事な時期にある受験生や発表会などのイベントを控えた家族、または高齢の親や基礎疾患のある家族の「シェルター」として使うこともできるので、あると便利な空間になるでしょう

これから住宅購入を検討される方は、日常生活の質の向上のためにも「抗ウイルス仕様設備」、「自動換気空調システム」、「隔離スペース」を検討されてはいかがでしょうか。

くらしとすまいラボは、セキスイハイムの調査研究機関である
住環境研究所の調査結果に基づいてまとめられています。