注目される「中古戸建」を検討してみよう

ニューノーマルの暮らし方においては仕事や余暇の時間を家で過ごすことが増え、例えばより広い住まいを求めて中古戸建の需要がますます高まることが予想されます。
実際に住まいを購入するとき、中古戸建を検討する方はどれぐらいいるでしょうか?
(株)住環境研究所の調査によると、東京など首都圏在住で3年以内に持家を購入した方のうち、中古戸建を検討した方は20.9%、実際に購入した方は8.3%でした。

住まいの種類別 
検討・購入した人の割合

上の説明を表す表組

(株)住環境研究所『住まいに関するアンケート』(2019年12月)
対象:首都圏在住の25~64才、既婚者のうち持家購入層=2,754名
「検討した人の割合」は複数回答
購入率=購入した人/検討した人

同時に検討する“住まいの種類”は複数ありますが、その中でも中古戸建は、検討から購入に至る購入率は4割弱と低い傾向があります。

そもそも中古戸建の魅力には、まず価格があげられます。一般的に中古物件は新築物件よりも購入コストを抑えられ、その分で最寄り駅からの距離、広さ等の条件を良くすることができます。また予算の制約から妥協せざるを得ない設備や内外装の仕様・グレードを中古戸建ならリフォームやリノベーションで実現できることがあります。

しかしながら先述の通り、中古戸建の購入率が相対的に低いのは、“対象物件への不安”が解消されなかったことが原因の一つとして考えられます。

中古物件の購入で不安になるポイントは?

中古住宅の不安点

下の説明を表すグラフ

※上位項目を抽出
『首都圏の住宅市場のポテンシャルに関する調査』
設問Q52「中古住宅への不安」 一般社団法人 不動産流通経営協会(2016年11月)
対象:1都3県に住む男女のうち世帯主の年齢が20歳以上79歳以下の中古戸建 購入希望者 N=4,528

では、中古物件を検討するにあたってはどのような点が不安に思われているのでしょうか。(一社)不動産流通経営協会の調査によると、中古戸建を希望する人のうち半数以上が「構造上の問題はないか」を不安点として挙げています。

せっかく中古戸建の広い物件をおトクに購入しても、予想しなかった不具合によって補修費がかかってしまったり、場合によっては重大な欠陥が発覚して建て替えが必要になってしまうような事態は避けたいところです。一方で、残念ながら住まいの購入での不安点の多くが一般の方々には目に見えない部分でもあり、判断しかねる項目が多いようです。

「住まいの健康診断」として機能する「インスペクション」なら第三者である専門家による診断を実施する事で、中古住宅の不安を大幅に軽減できます。認知度の高い施工会社・仲介会社からもたらされる建物の信頼に加え、インスペクションという仕組みが、瑕疵保険と関係づけることで一定期間、安全を担保してくれるので、安心して住まいを選ぶことができます。

インスペクションの認知率・実施率

インスペクションとは、資格を持った専門家が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況・欠陥の有無・改修すべき箇所・改修時期や費用などを検査・見きわめ・アドバイスを行うことを指します。

中古戸建購入者の
インスペクション認知率・実施率

下の説明を表すグラフ

(株)住環境研究所『住まいに関するアンケート』(2019年12月)
対象:首都圏在住の25~64才、既婚者のうち3年以内持家購入層のうち
中古戸建購入層=229名のみ抽出

上記のグラフは、インスペクションの認知率・実施率についてのアンケート結果です。中古戸建物件を選んだ方の中で「インスペクションを知らなかった」人の割合はほぼ半数、認知はありながら、実施しなかった方を加えると、8割の方がインスペクションを実施していないことがわかりました。

マンションであれば、鉄筋コンクリート造がほとんどであり、定期的にメンテナンスされていることが多いため、構造上の問題や劣化のトラブルが少ないと見積もられているのかもしれません。

瑕疵保険への加入条件には、インスペクションを実施することが必要です。瑕疵保険があれば、中古住宅を検討している人は安心して選ぶことができます。しかしながら、インスペクションの認知率・実施率がともに低いことは、多くの人が実は優良な中古戸建を入手する機会を逃していることを示しているのではないでしょうか。

第三者によるインスペクションを活用できれば中古戸建を選ぶ際の指針になってくれるだけでなく、建物の構造などに関する不安を払拭できます。さらに「スムストック査定」を行っているハウスメーカーなら、すべての住宅履歴データをきちんと残しているため、その物件の歴史がわかるとともに、50年以上の長期点検に対応しているので末永く安心してお住まいいただけます。

セキスイハイムの中古戸建は、住まいの健康状態を見える化し、オーナーさまが変わっても定期診断が続くので長期的な安心が見込めます。住まいを検討している方は、ぜひ中古戸建も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

くらしとすまいラボは、セキスイハイムの調査研究機関である
住環境研究所の調査結果に基づいてまとめられています。