「免震システム」はそもそも電算センターなど重要度の高い建物に採用され始め、阪神・淡路大震災以降、マンションでの採用が急速に進んだ。戸建住宅においてもここにきて実績が増えつつある。
「免震システム」は積層ゴムや転がり支承などがあり、これを建物の下層部に設置する。地震が起こると、このシステムが揺れを受け流す働きをし、地震のエネルギーをあまり建物に伝えないようにすることで揺れを大幅に低減する。
戸建住宅を例にとると、マンションやビルなどに比べて建物が軽いことから転がり支承のタイプが多く用いられ(積層ゴムや直動転がり支承などメーカーによってさまざまなシステムが開発されている)、震度4程度から効果を発揮するものが多い。実際の効果はメーカーそれぞれだが、おおまかに中・大地震の揺れを1/5〜1/15に低減する。
一方、「制震システム」は建物の骨組みに組み込むもの。免震が建物にかかる地震エネルギーを小さくするのに対し、制震はいったん建物に加わった力を、構造躯体に組み込んだ内部の制振装置で吸収する。このシステムも超高層ビルでは一般的に活用されるようになったが、低層の戸建住宅ではまだ一部の住宅供給者が取り組んでいるのみである。
その効果はやはりシステムそれぞれだが、あるメーカーのデータでは中小地震から大地震まで、揺れによる変形を最大1/2に低減する。 |
一方で、「制振システム」と呼ばれる装置もあるが、これは建物の上に装置を設置、振動を低減するもの。これは地震というよりも強風や幹線道路沿いの振動など、わりあい小さな揺れを低減するもので大地震では作動しない。
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制震・・・建物の骨組みに組み込まれた制震システムで、地震エネルギーを吸収。
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免震・・・建物の下層部の免震システムが、地震の揺れを受け流して建物への影響を軽減。 |
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