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デジタル家電が生活を変える〜テレビが環境装置になる!?〜
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デジタル家電が生活を大きく変えつつある
 テレビや雑誌などで「デジタル家電」という言葉が当たり前に使われるようになった。そもそもデジタル家電って何だろう。アナログではなくデジタルによる家電機器−つまり制御できる家電と捉えてよさそうだ。
画像や音声をデジタル化して扱える家電という説明もなされる。その代表例はといえば、デジタル・ハイビジョン・テレビ、DVDハードディスク・レコーダー、そしてデジタルカメラ…この三つがデジタル家電の三種の神器といわれているようである。ただ、身近な家電でデジタル制御しているものといえば、携帯電話やゲーム機など近年急速に一般化したものだけでなく、冷蔵庫、洗濯機といった白物家電から炊飯器に至るまで、電気製品のほとんどにマイクロコンピュータが入っている。 

 気づけば周りはデジタル家電であふれている。冷蔵庫や洗濯機など普通に使っているのに、なぜデジタル家電が生活を大きく変えることになるのだろうか?
 デジタル家電と呼ばれるものは、これまでになかった機能が付加され、これまでになかった使い方ができるようになっている。 身近な家電をみてみると、洗濯機は洗濯物の量を勝手に判断するなど、洗濯物を放り込んでスイッチを押すだけですべてを行ってくれる。また、電子炊飯器も米の量に関係なくボタン一つでおいしいごはんが炊けるだけでなく、おかゆから炊き込みまで自在の調理をしてくれる。エアコンも室内の温度を感知して常に一定の快適な室内空間を提供してくれるようになった。
 …なんだ、最新機器では当たり前ではないかと言われるかもしれない。しかし、デジタル家電の可能性は、こうした“自動だから便利”といった枠にとどまらない。これまでの機能の高度化にとどまらず、今後、デジタル家電は従来になかった機能を持つようになり、それがまったく新しい生活スタイルを可能にしてくれるのである。
 今、パソコンや携帯電話を持つことが当たり前となっている。これは個人、また、住まいがネットワークで社会とつながっているといってもいいだろう。こうしたネットワークに家電がつながった時、デジタル家電ならでは道の可能性が広がることになる。


デジタル家電3種の神器のひとつ、デジタル・ハイビジョン・テレビ
冷蔵庫やレンジがインターネットとつながると・・・

〜住宅全体をネットワークでコントロール〜

 世界中に広がるインターネットやブロードバンドの情報網にデジタル家電がつながるとどうなるのだろう―今、インターネットと家電、また、家電同士がつながり、それを携帯端末で操作するといった新しい暮らし像が描かれ始めている。一般的に「ホームネットワーク」と呼ばれているネットワーク作りへの取り組みだ。 松下電器産業では「パナソニックセンター」(東京都)で「ホーム&モバイルネットワークソリューション」と名づけたコーナーでユビキタス社会での生活を提案している。例えば、プラズマテレビとインターネットをつなげ、テレビ画面を通じてほしい情報を得たり、ショッピングや温泉の予約などを行える。また、「特定省電力無線」という端末を使って家の中のエネルギー使用状況などを丸ごと管理、家の外からでもコントロールすることを可能としている。

 東芝コンシューママーケティングは「フェミニティ」というデジタル家電ネットワーク提案する。これは小型の薄型テレビのような端末を通し、デジタル家電を管理するもので、インターネット冷蔵庫やインターネット電子レンジ、インターネット洗濯機などとつなげる。例えば、レシピや洗濯方法といった情報を家電そのものから取れるというものだ。 
 アペックスは自動車のセキュリティの技術を応用したモバイル・ホームコミュニケーション「アイシリック」を提案する。これは携帯電話によって住宅設備の各種操作を実現するものだ。エアコンやガス給湯器を帰宅前につけておくといったことから、鍵の閉め忘れやテレビ、照明の消し忘れなども操作できる。キーホルダーのような「個人の認証ユニット」を使えば、住宅内のセキュリティシステムがいっせいに解除され、同時に「お兄ちゃんが帰りました」といったメールが親に届くといったことも可能だ。
ホームネットワークで、私たちの暮らしはもっと便利になる
  このようにデジタル家電はホームネットワークにつなげて初めてその性能を最大限に引き出せ、生活を大きく変える力を発揮する。身近な家電であるテレビをみてみると、今、テレビ放送はデジタル化が着々と進みつつある。これまでのテレビは一方的に流される放送をただみているだけだったが、デジタルになると双方向のやり取りが可能になる。 
 例えば、これまで視聴者からのリクエストや番組への感想などはFAXなどで送り、放送でそれを取り上げるという方法が取られていたが、リアルタイムで番組に参加することができるようになる。テレビショッピングなどは番組を見ながら注文できるのである。
 さらに天気予報など見ている番組とは関係ない情報など、知りたい情報を知りたいときに得ることが可能になる。ネットにつなげたパソコンとテレビが一体となったとでも捉えればよいのだろう。 
 それは、これまでのテレビの姿とはまったく異なったものといえる。単にこれまでのテレビを大画面プラズマテレビに買い換えただけならば「綺麗な映像だね」、「やっぱり迫力が違うよ」で終わってしまうかもしれない。それがひとたびネットワークにつなげると、その位置づけは大きく変わる。イメージ画像や音楽といったコンテンツを受け取ることで、単なる大画面のテレビは新しいインテリアになり、これまでになかった環境装置としての役割をリビングで果たすことにもなろう。それは、もはやこれまでの「テレビ」ではないことは明らかだ。
 デジタル家電がホームネットワークにつながった時、それをどう使いこなすかは居住者の好み次第。そしてこの新たな家電は、間違いなく生活を大きく変える可能性を秘めている。
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