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【防犯住宅新時代】安全に、安心して暮らせる住まいづくりを
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◆住宅対象の侵入盗推移
認知件数の増加と、検挙率が反比例しているという現状。
認知件数 検挙率(%)
平成10年 123863 70.5
平成11年 134492 61.2
平成12年 154074 37.6
平成13年 161883 28.3
平成14年 189336 27.4
平成15年 190473 31
警視庁:犯罪統計資料


 警察庁によると平成14年度の住宅への空き巣などの侵入盗は約19万件にのぼり、前年比で17%もの増加となり、この5年間で5万6000件も増加した。1.5倍近くに増えたわけである。
一方で検挙率は27.4%と3割を下回り、平成10年の70.5%の半分以下にまで落ちてきている。単純計算では10件の犯罪のうち捕まったのは3件以下という数字だ。

 こうした数字を引くまでもなく、最近はこうした治安の悪化がマスコミで取り上げられており、不安を抱いている人は多い。
町内や同じ団地内で泥棒に入られたという身近な話を聞いた人も多かろう。
もちろん、自分が被害にあったという人の恐怖感や、また狙われるのではないかという不安感は言うまでもない。

 これまで日本は世界に冠たる安全大国であった。今でも地域によっては鍵をかける習慣のない生活を送っている人も多い。しかし、その“安全神話”は完全に崩れたといっていい。
犯罪を取り締まる側の警察が安全をお金で買う時代になった」と警鐘を鳴らし始めている。つまり、自分の身は自分で守らなくてはならないという時代を迎えたのである。

防犯対策のキモは開口部の強化から
 空き巣、忍び込み、居空きといった住宅への侵入盗を防ぐには、自分が防犯意識を持ち、防犯の配慮を行わなくてはならない。
 どのような配慮が有効なのかを考えるとき、泥棒がどうやって住宅に侵入するかという侵入方法が参考になる。
 戸建住宅の場合、圧倒的に「ガラス破り」(71.1%)が多く、そして「無締まり」(15.5%)と続く。錠前に関する「ドア錠破り」と「ピッキング」は合わせて3%強いしかない。つまり、まず、何よりもガラスを破られないような工夫が第一ということになる。
一方、マンションの場合は「ピッキング」と「ドア錠破り」が圧倒的に多く(あわせて40.1%)、「ガラス破り」(20.9%)、「無締まり」(15.5%)と続く。ドアの錠前の強化が一番大切だ。
 こうした状況をみて分かるとおり、戸建住宅もマンションもドアや窓などの開口部の強化を図ることが泥棒に入られないために最低限行っておくべきことだということがわかる。
もちろん、ともに「無締まり」が15.5%あるということも忘れるべきではなかろう。鍵のかけ忘れだけではない。実際に、ちょっとゴミを出しに行った間に、家の前で近所の人と立ち話をしている隙にといったケースは多い。居住者の意識の高さこそが何よりもの防犯対策なのである。

◆住宅の侵入方法
(戸建住宅/マンション)

戸建住宅ではガラス破りが、マンション
ではピッキングが多発している。
侵入方法(戸建て)
侵入方法(マンション)
 警視庁:犯罪統計資料

「防犯建物部品」が部品選択の目安に

 それでは開口部の強化とは具体的に、どんな部品を選べばよいのだろうか。

 この4月に「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」が「防犯性能の高い建物部品目録」をまとめ、公表した。
この会議は平成14年に警察庁などの省庁と、住宅・建築ら関係する業界団体が集まり、性能の高い防犯部品の開発を目的に立ち上げたもので、さまざまな部品について一定以上の性能の基準を設定し、試験を行った。この試験をクリアしたものを一覧にまとめたのが先の「目録」であり、ドア、サッシ、シャッター、錠、ガラス、フィルム、雨戸、面格子など15種・約2300品目もの部品が掲載されている。

◆合わせペアガラス
柔軟で強靭な中間膜が入っているため、数回の打撃では貫通しません。

 試験は基本的にさまざまな侵入手口に対して5分以上もつこととされている。しかもその手口は現状行われているものだけでなく、今後、起こるかもしれない手口まで想定するという念の入れようだ。これまでにも耐ピッキング錠を筆頭に防犯対策を考えた部品が開発され、発売されてきたが、間違いなく、現状の最高レベルの部品が掲載されている。

 実は、試験のハードルがあまりにも高く、メーカーも改良しながら試験に臨んだため、試作品レベルのものも多く、目録に掲載された商品はまだ発売されていないものも多い。
 住宅を建設、購入しようとしている人、またはリフォームして防犯性能をアップさせようと考えている方は是非、目録に目を通したうえで業者に相談することをお薦めする。

CPマーク 今後、目録に掲載された商品は「防犯建物部品」と呼ばれ、ほかの部品との違いが一目で分かるようにCPとデザインされたマークが製品やカタログに貼付される。警察庁では「世界的に見ても高い防犯性能を要求した。目録に載っていない部品は5分もたないというに等しい」と、その成果に胸を張っている。



防犯性能の高い建物部品目録は警察庁または国土交通省のホームページで見ることができる。
警察庁…http://www.npa.go.jp/
国土交通省…http://www.mlit.go.jp/


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