地震の知識 地震の備え

地震が起こったら、まずは冷静になる。
やみくもな避難が、かえって危険を招く。

地震を感じたら、何より家族の安否を確認し、あわてず落ちついて家族を誘導しなければなりません。冷静な判断ができない状態では、自ら危険の中に飛び込むようなもの。大地震だからといって、すぐ避難するのは得策ではありません。基本的には、自宅が倒壊せず、火災も津波も発生していなければ避難は不要です。あわてて外に出ると、落下してくる瓦やガラスによって不必要な傷を負うことにもなりかねません。まずは火元や持ち出し品の確認、出口の確保、情報収集したうえで、避難が必要なら慎重に行動します。落ちついて行動できるよう、日頃から防災訓練を行うことも重要です。

すぐにガスと電気の元栓を止める。
恐い二次災害。火災を起こさない心掛けを。

地震と火事はセットといわれるほど、ほぼ同時に発生します。阪神・淡路大震災の火災件数は285件。そして、被害のあった建物は約7,500棟にも上りました。その原因の60%は電気とガス。だから、揺れを感じたらすぐに電気やガスの火元をしつかり閉めて二次災害を防ぎましょう。安全装置のついたマイコンガスメーターでも絶対安全という保証はなく、漏れたガスが爆発した例もあります。避難するときにガスの元栓を閉じるのは鉄則。電気は、復旧したとたん壊れた電気機器から発火することもあるので、ブレーカーも忘れずに切るようにしてください。阪神・淡路大震災では復電火災が多発しました。

行動前に、状況と情報を把握する。
地震のあとは、複数のメディアでチェック。

いったい何が起こったのか。人は大地震の衝撃にパニックになりがち。さらに、地震の被害が大きければ大きいほど、直後にさまざまな情報が入り乱れます。しかし、おそらく停電でテレビは使えなくなるため、まずはラジオで正確な情報をつかむことが大切です。公共の放送機関では、災害関係のニュースを迅速に報道する体制が整えられているので、被災直後から津波や交通情報などが届きます。最近では、ラジオやテレビ、ネット機能の付いた携帯電話も多く、活用できそうです。被災した街の様子は刻一刻と変化します。第一報だけではなく、第二報まで聞くことが、より確実な避難につながります。

ビル内ではエレベーターでの避難は禁止。
素早く非常口を見つけて階段で避難。

ビルで被災した時は、カバンなどで頭部を守りながら落下物の少ない壁際を移動します。高層ビルは高い階ほど大きく揺れるため、高層階にいる場合は柱などに身体を打ちつけないよう注意しましょう。エレベータは閉じ込められる恐れがあるため、基本は非常階段から避難するようにします。火災が発生した場合には、歩行の姿勢は低く、ハンカチ等で口と鼻を覆い、できるだけ煙の薄い部分の空気を吸うようにしましょう。「黒い煙」には特に注意が必要です。そして急な階段では、子どもやお年寄りは後ろ向きに這うようにして降りるよう誘導すると、安全に素早く避難することができます。

万一、エレベータ内で強い地震を感じたら全ての行き先階を押し、停まった階で外に出ましょう。万一閉じ込められても、あわてずにインターホンで外部と連絡をとり、救助を待ちましょう。

地震が発生すると、その振動で受話器が外れて、被災地の電話は一斉に通話状態になります。そこへ安否確認の電話が殺到するために回線に負荷がかかり、当然のごとく電話は不通状態に。そんなときに役立つのがメールです。携帯電話のパケット通信は通話とは別に管理されるので、メールなら届くのです。ただし、多くの人が送信するので、必要事項だけに留めるのがマナーです。どうしても電話で伝えたい場合は、優先して通話が確保される公衆電話がよいでしょう。しかも、非常時は無料です。身内の声は勇気をくれます。電話は上手に利用しましょう。また、大切な人の安否を確認したい場合には「災害用伝言板」を利用するとよいでしょう。

リアルタイムな情報は
ホームページで確認すると便利。

被災地やその近郊ではいつも情報が手に入るとは限りません。そんな時、役立つのが関係機関のホームページです。手元にラジオがなくてもスマートフォンならパソコン用のホームページが閲覧できるので便利です。あらかじめ、アドレス登録しておくと、いざという時に役立ちます。

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