小さなお子さまを震災から守るために!「ウチナカ ハザードマップ」で防災教育

9月は防災月間です。震災から、あなたと大切なご家族を守るために、この機会に防災について再確認してみましょう。防災グッズを揃えたり、耐震設備を整えることも大切ですが、一番重要なことは家族や地域での防災コミュニケーションです。今回のハイムカフェでは、家の中の震災対策を親子でコミュニケーションしながら教えることによって、お子さまに防災意識を持ってもらう「ウチナカハザードマップ」による防災教育についてご紹介します。

特集 親子で防災コミュニケーション。ウチナカ ハザードマップづくりで防災家族会議!

まずは夜空の星について親子でコミュニケーション

常に家族全員が防災意識を持っているのは、なかなか難しいことです。年に1回か2回程度、家族で防災に関する会議を行いましょう。特に、お子さまが一人でいるときに震災が起こった場合、自ら安全な行動がとれるように教育をしましょう。

子どもが自然と身に付けることができる防災教育を。

家族会議の議題

1 震災時の家族の役割確認や緊急時の集合場所、連絡方法を話し合いましょう

複数の連絡手段を家族で持ち、その方法を練習しておきましょう。子どもに家族が不在時に行くべき場所、頼る近所の人などを具体的に指示しておくことが大切です。

2 勤務先や学校で震災が起きたらどのような行動を起こすか紙に書くなど、基本情報の確認をしておきましょう

自宅周辺に危機(火災・津波など)が近づくことがない限り、家族が離ればなれになったとしても、集合場所は自宅となります。どうやって家に戻るか、どういうコースをたどるかを話し合っておいて、地域に避難勧告や避難指示が出たときの一時避難場所、広域避難場所、避難所などを書いたカードを作るなどして、家族全員が把握しておきましょう。

3 これまでの防災訓練は、「机の下にもぐりましょう」「避難指示に従って退避しましょう」 というものですが、これだけでは「なぜ机の下にもぐるのか」「指示をしてくれる人が いなかったら…」など、臨機応変な対応ができない場合があります

子どもは多くの指示をしても覚えることができないため、とっさの行動「揺れがはじまったら頭を保護する」「倒れてくるものから避ける」「安全な場所に移動する」などを繰り返し学習させるしかありません。
家の中にも「危ない場所」「比較的安全な場所」があり、「トイレ」「風呂」などは比較的安全な場所と思われますが、閉じ込めを防ぐためにすぐにドアを開放すること。
自宅でも、もし移動が可能ならば玄関付近に退避して、避難路を確保するために玄関の開放もしておきます。

どこが危ないかわかるかな?

4 家の中にいるときの安全な場所をつくって覚えてもらう

地震災害で比較的「安全な場所」は「玄関付近」の場合が多いようです。家具がないので倒れてくるものが少ない、その後の行動がしやすい、外からの情報がとりやすいなどが理由です。玄関付近には割れ物などを置かないようにすることをおすすめします。

5 地震がおさまったらより安全な場所へ避難する

新耐震基準に沿った建物の中であれば家の中で安全な場所に移動することで被害を受けずにすみます。「外に飛び出す」ことも二次災害に遭う可能性があるので子どもに教えてください。

6 親が不在の場合の連絡方法を決めておく

親が不在のときに子どもを託す近隣の知人を作っておきましょう。
また、災害に関する自治体の支援制度も確認しておきましょう。たとえば、障がいがある方や高齢の方を家族に持つ方をサポートする各自治体の「災害時要援護者支援制度」など、大切な制度もあります。

このページの先頭へ

家の外と中をチェック。ウチナカ ハザードマップづくり

家の1階・2階それぞれ家の中を歩いて危険な場所をチェックしましょう。

危険ポイントをチェック!
たとえばリビング !逃げ道をふさいでしまいそうな家具がある !固定していない高さがある家具がある !家具に、上から飛んできそうなものが置いてある !テレビが高い位置に置いてある
たとえば玄関 !防災用品は玄関に置く !高い位置に花瓶が置いてある !ガラスの額が高い位置に飾ってある

お風呂なら「裸でいるかもしれないね」、キッチンなら「火を使っているかもしれない」など、子ども部屋、おじいちゃん・おばあちゃんの部屋など、お子さまにどんなシチュエーションで人がいるかを想像してもらいながら、そのときにお子さまが一人でどう行動をとればいいか、どう身を守るかをチェックしていきましょう。

危険な場所をチェックしたら改善策を話し合いましょう。

地域のハザードマップもチェックしてみましょう。

身近な家の中で危険ポイントと改善策を話し合ったら、地域のハザードマップも親子で確認しましょう。「なぜ危険なのか」「震災時はどの道を通って家に戻ってくるか」などを話し合いましょう。

大雨や台風の季節の前には・・家の外でもチェック!

近年、台風や大雨の被害も大きくなっています。家の外も確認しましょう。

!外壁に ヒビなどは 入って いない? !屋根に壊れている箇所はないか? !アンテナはしっかり固定されている? !ベランダに飛ばされるような大きな荷物を置いていないか?

このページの先頭へ

子どもを守るために大人が最低限やっておくこと

子どもの寝室の安全を最初に確保しよう!

地震災害の被害者のほぼ9割程度は寝室で亡くなっていることをご存じでしょうか。津波被害を除けば、地震災害で最も恐いのは家屋や家具の倒壊です。
逆に言えばこの被害さえ回避できれば地震被害を受ける可能性は非常に低くなります。安全な家屋に住むことが優先ですが、今日からでもできる準備としては、まずは寝室に重量のある家具を置かないこと。
そしてどうしても他に移動できないとなれば家具を固定するようにしてください。固定具を付けられない場合は天井とのすき間を「すき間家具」などで埋めてしまえば、就寝中に地震が起きても被害の可能性はぐっと低くなります。
また、停電時に自動点灯する保安灯、寝室の窓に飛散防止の防災フィルム、枕元に運動靴やスリッパなどを置いておくことも安全につながります。

地震災害で最も恐いのは家屋や家具の倒壊

子どもの心身の成長に合わせて防災教育を変えましょう

子どもの目線に立って危険ポイントを考えましょう。

ウチナカハザードマップをつくるときは、子どもの目線に合わせて家の中をチェックしましょう。
大人の背丈だとそれほど危険な高さではない棚が、子どもにとっては大きな家具になる場合もあります。小さなお子さまがいるお家は、なるべく小物も置かない、ということが大切ですが、インテリアが質素になるのはさみしいですよね。写真立てや壁飾りを揺れで飛ばないように固定する、ガラス製を避けてプラスチック製にするなど、子どもの安全を一番に考えて、万一当たってもケガが少ない、落ちても破損しないものを選びましょう。
また、子どもの避難袋は軽くて小さめのものにして、「子ども用ヘルメット」「避難用マスク」を玄関付近に装備しておいてください。

子どもの成長とともに、防災についての行動の教え方を変えてください。

小さなころは、親子の楽しいコミュニケーションの中で自然に危機管理能力を身に付けさせ、小学校中学年・高学年になったら自分だけでなく、家族や地域の人たちを守るという概念も教えてください。
学校や地域で行っている「避難訓練」に積極的に参加させる、「清掃ボランティア」などに参加させて地域の活動に協力させることもおすすめです。親子でキャンプに参加することなども、実は非常時に大変役に立つ活動になります。

震災に強い家がやっぱり基本! ご家族の暮らしを守る セキスイハイムの「あんしんハイム」

「あんしんハイム」は、地震・台風・火災に強い「防災性能」を持った住宅です。地震の揺れを軽減する建物構造、万が一、周りが停電している中でも太陽光発電から電気を供給、断水時にはエコキュートが非常用タンクになります。

和田 隆昌氏
監修:和田 隆昌氏

災害危機管理アドバイザー。感染症で生死をさまよった経験から「防災士」資格を取り、災害や危機管理問題に積極的に取り込んでいます。長年のアウトドア活動から、サバイバル術も得意。主な著書に『巨大地震発生!』(KKベストセラーズ)があり、講演会ほかTVなどマスコミ出演多数。

このページの先頭へ

最新情報
展示場のご案内
最新イベントのご案内
分譲・不動産のご案内
登録変更
登録内容の変更・配信停止

発行:積水化学工業株式会社 住宅事業部  〒105-8450 東京都港区虎ノ門2-3-17 (虎ノ門2丁目タワー)
お問い合せ:セキスイハイム・Webマガジン事務局  web_magazine@sekisui.jp