同じ土地なのに、景色が違って見えます
 28年前の結婚を機に、現在の場所に住まいを新築したという河本さんご夫妻。この土地を選んだ最大の理由は「立地の良さ」だったとおっしゃいます。河本さん邸は南と東が道路に面し、西側はすぐ下に公園を見下ろしつつ大和三山や市街をも一望できるという恵まれた環境。28年前に建てた家はまだ改築の必要はなく、新築などまったく考えていなかったという河本さんですが、住まいづくりは思いがけない偶然から始まりました。
 「1人で外出したとき、たまたま住宅フェアを開催していた展示場に入ったんです」という奥さまは、そのとき、何の気なしにアンケートに答えたことからセキスイハイムの担当者から一本の電話を受けることになりました。「言葉では上手く言えないのですが、このときの電話の応対がとても心地よく、直感的に住まいを考えてみてもいいかなと思ったんです」とご夫妻が話す通り、これがきっかけとなり話が急展開していくことになりました。 営業・設計担当者と話すうちに「確かに現状の家は西側に窓があるけれど、リビングなどの生活空間はすべて南向き。西側の眺望をもっとさまざまな生活シーンで生かしたい」とのご主人さまの気持ちと、「友達をたくさん呼べる、光や風の溢れる開放的な家がほしい」という奥さまの気持ちが重なり、新築する決心に至ったそう。しかしその決意には、さらなる決定的な理由がありました。「家の中の光や風を大切に考えること。住まいは引き渡しが完成ではなく、住まう人がつくりつづけるもの」という設計担当者の理念に出会ったことでした。ご夫妻は設計担当者がこれまでに手がけた家の見学に行き、明るい光と心地よい風に包まれた家に住むご家族の暮らしぶりに実際に触れて「こんな暮らしがしたい!」と決意を固めたのでした。
 奥さまがふらりと展示場に立ち寄られてから約4ヵ月後に、早くも新居が完成。「3月に入居したのですが、玄関のドアを開けてビックリしました。足を踏み入れた瞬間、公園に咲き乱れる桜が目の前いっぱいにひろがり、これからのスタートを祝福してもらっているような、そんな幸福の予感がしたんです」。西側部分を大きく開放したことで、これまでには見ることのできなかった、公園の近景から、はるかかなたに二上山を望む遠景へとつづく遠望を家の中で実現できたのです。「部屋から外を眺めていると、海なんてないのに、まるで海の近くに住んでいるような気分になります。これまでの景色とはまったく変わりましたね」。“この土地の長所”を最高に生かせた住まいができたと、奥さまは微笑みます。

光、風、そして人の集まる家に
 奥さまはアンティークが好きで、以前の家にはさまざまなモノがあふれていたそう。「でもね、いまでは物質に執着するのではなく、モノを生かそう、と思って。家を建て替えるにあたって、そういった、それまでの生活ともはなれたかったんですよね」と奥さま。集めたアンティークのいくつか、使っていない新品のいただき物、思い切って多くのものを処分されたとか。その結果、「モノがない方が心地よいことに気づきました。空間が生かされ、結局モノが輝いて見えるの」と、新しい家になって以来、シンプルな暮らしを志すようになりました。
 門扉のない、幅の広いアプローチを通り玄関に入ると、左手にLDK、右手にゲストルーム、そして正面の大きな開口部の先にはパティオ、庭、さらに大和盆地までをも一度に望むことができます。大きな1室空間となるLDKには背の高い家具が無いことや、開放感を損ねぬよう照明やエアコンを天井に埋め込む工夫を施したことに加え、隣接してパティオをつくったことで4面への窓の設置が可能になり、光と風が自由に動き回ることのできる環境が仕上がりました。「家の中なのに太陽や風を肌で感じることができるんです」と奥さまは満足そう。「換気システムなどで年間を通して過ごしやすい住まいもありますが、自然の風でカーテンが踊る家にして本当に良かったです。気持ちが明るくなります」とも付け加えてくださいました。
 LDKの東、南、西の3面にはガーデンスペースが広がり、奥さまがお手入れ中の花々、家庭菜園の野菜が育ちつつあります。多趣味な奥さまと工房にお勤めのご主人は友人を家に招待することも多く、ゲストには庭やパティオで過ごす時間が好評だそう。「訪ねてくる人はみな、『癒される』『リラクゼーションルームのようだ』などと褒めてくれます」という河本さん邸には、光や風だけでなく、たくさんの人も集まるようです。
 「建物が変わるだけで、こんなに生活に充実感が生まれるとは思いませんでした。どんな人たちがどんな想いでこの家を建ててくださったのかもよく伝わり、思い切って建て替えて良かったです。この家で、いろんな方々と素敵な時間を共有していけたらと思います」。これからもさまざまなゲストが、河本さんのお宅を訪れるのでしょう。