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―地震に対する「不安」を「さらに安心」へと変えるシミュレーション技術―
邸別耐震診断システム『ユレナビ』の開発・導入について
 
−住所をインプットすると地盤の揺れを診断
−建物プランをインプットすると耐震性能を診断
 

2005年7月7日
積水化学工業株式会社

 積水化学工業株式会社(社長:大久保尚武)住宅カンパニー(プレジデント:東郷逸郎)は、10月1日(土)より、地震時に想定される地盤と建物の揺れを解析・診断し、お客様にお届けする邸別耐震診断システム『ユレナビ』を導入します。
 阪神・淡路大震災、新潟中越地震、また今後発生が予想される大地震への不安から住宅の耐震性が大きく注目されています。当社では、地震に対する不安を「建物」だけにとどまらず「地盤」にも拡大し邸別に診断することで、お客様の心理的な「不安」を「さらに安心」に変えるシステムとして『ユレナビ』を開発しました。
業界唯一、『地域』『地盤』と『建物』の2つの視点から安全性を検証する先進の技術
 今回の邸別耐震診断システム『ユレナビ』は、当社の独自技術によって開発したシステムです。大地震時に「想定震度」と「建物の揺れ」をお客様ごとに『地域』『地盤』と『建物』の2つの視点から解析・診断するシステムです。お客様には「ユレナビ・シミュレーション』として提示いたします。
1. 建築地の地盤(地震波)の診断
 文部科学省、国土交通省等の公的データと当社独自の診断技術を統合することにより『地盤の想定震度』を判定します。住宅を建築する前に大地震時の敷地の揺れと危険度をお客様に報告します。
<内容>
(1)お客様個々の建築地の大地震時想定震度を、震源、地域、建築地の基盤、地形等を解析するシステム
(2)お客様個々の建築地の危険度(地震の増幅や液状化等)を解析する新地盤調査システム
(1)(2)により地盤の想定震度を診断します。
2. 新築プランでの耐震診断
 実大耐震実験で裏付けられた『建物の応答解析技術』によって、邸別の耐震性能を報告します。
<内容>
・「阪神・淡路大震災」や「想定東海地震」の地震波に対してお客様それぞれの建物の南北方向、東西方向の層間変形角と応答倍率を解析し診断します。
・今後「東南海地震」などの地震波を順次追加の計画です。
■邸別耐震診断システム『ユレナビ』の導入背景
 阪神・淡路大震災から丸10年。内閣府や各種調査機関が実施した調査によると、地震に対する関心度が高まってきています。またさらに昨年(2004年)の新潟中越地震を機に、今後発生が予測される大平洋岸各地域の大地震への備えから、従来にも増して住宅耐震性能が注目されてきています。
 地震に対する不安には心理的、物理的なものがあります。具体的には建物の構造に対する不安、地盤に対する不安、揺れの大きさに対する不安、家具の倒壊に対する不安、周囲からの被災に対する不安などですが、これらの不安を減殺し、不安を安心に変えることが重要であると考えています。
 当社では、かねてから「邸別の地盤診断」と「邸別の耐震性能提示」のための要素技術の開発を行ってきていますが、今回の『ユレナビ』は、現時点において業界唯一の『地盤』と『建物』の両面から安全性を検証する技術として完成。住宅の耐震化を望むお客様に、建築地の地盤情報と新築プランの耐震性能の両面から情報提供し、「さらに安心」の暮らしに貢献しようというものです。
■邸別耐震性能提示システム『ユレナビ』の特徴
1. 地盤の増幅率算定技術 → 地盤の想定震度を診断
当社が開発したシステムは、行政から公開されている1km間隔のメッシュ状の想定震度マップに地図情報や標高データ等地盤の三次元情報を加味し、特定の邸別に想定震度を診断します。
従来のSS式地耐力調査に加え、当社独自のデータから解析し液状化・軟弱地盤の判定を行います。
対策・改良の要否を適切に判断、対策工法を提案
2. 建物の動的解析技術 → 建物の耐震性能を診断
 実大耐震実験により<ユニットごとの単体特性><組合せた集合体特性><内・外壁を含む実建物の特性>を解析するシステムです。誤差+-10%という高精度を実現しています。
 これにより、お客様の新築プランごとの揺れを診断します。またさらに報告書の段階でより安全な住まいのための技術的な提案を行うことを可能としています。
耐震生活提案
■今後の進め方について
 お客様への地震に関する専門的なコンサルティングを目指します。
 重点地域を決め、8月より順次研修を開始します。地盤診断の専門家「耐震診断マスター」(当社資格)を養成し、10月以降順次全国に展開する計画です。
 また、生活者の「さらに安心」のためのアドバイスとして
(1)全国の工場に設置した起震装置を使い、「さらに安心」していただくための「地震体感見学会」を積極的に展開します。
(2)火災が起きにくい「オール電化」、被災時のエネルギー確保のための「太陽光発電」、貯水としての「エコキュート」の普及をアドバイス。
(3)『ユレナビ』シミュレーションに基づき間取り・家具・照明器具などの補強をアドバイス。
 当社では、お客様に広く情報を提供し、より深い信頼を得ることを目的に、「光熱費シミュレーション」「LCCシミュレーション」『ユレナビシミュレーション』の3つのシミュレーションを提示、事業理念である「地球環境にやさしく、60年以上安心して快適に住み続けることのできる住まいの提供」を実現します。
<参考>
『ユレナビ』導入後の調査項目について
項目 目的 調査項目 実施策
地盤 (1)従来 不同沈下の防止 ・スウェーデン式サウンディングによる地耐力調査 ・基礎形状の決定
・地盤強化策の決定
(2)今回追加 震度の想定
危険な建築地の判定
・地盤震度
・丘上増幅
・文部科学省データに詳細地図を加えた想定震度マップにより概略判定
・想定震度マップ+地形図により丘上増幅を判定
・基礎形状の決定
・地盤強化策の決定
(パイル等)
危険な建築地の判定
・地震時の液状化
・高精度スウェーデン式サウンディングにより水位、土地採取を実施し判定 ・基礎形状の決定
・地盤強化策の決定
建物 (1)従来 耐震化
・地震における住宅の倒壊・損傷の防止
・最弱部位の耐震性の判定 ・住宅の耐震化
(2)今回追加 耐震化
・プラン別の揺れの想定
・邸別に直下型(阪神)プレート型(想定東海)の地震波を入力したシミュレーションの実施 ・生活提案およびコンサルティングの実施(間取り、家具、照明等の補強)
※(1)は継続し(2)を追加