さわのさんオススメの冬の「あったか」レシピ
トマトベースのソースにチョコレートを隠し味で入れるとコクがプラスされて、冬にピッタリのあったかな味わいになります。いつもの味に簡単冬アレンジ!


冬は身体の中から温めると全身がほんわかあったかに。ハンドブレンダーやミキサーで材料を混ぜたらあたためるだけのシンプルレシピで冬のスムージーもお楽しみ下さい。

絵本や映画の世界観を表現した料理がふるまわれる「ものがたり食堂」という食事会。「赤ずきんちゃん」や「白雪姫」「アメリ」など、さまざまな物語に登場する料理をアレンジしてフルコースで提供しています。開催告知からたった3分で満席になってしまったこともあるそうです。この人気イベントを主催するのが、料理家のさわのめぐみさん。今回は彼女のこれまでのストーリーと、キッチンで冬を楽しむ「あったか」テクニックを伺いました。
映画や絵本などの物語と料理は、一見違うもののように見えますが、実はとても似ているんです。物語は序章から始まって、途中で冒険や事件がおきて、クライマックスに向けて盛り上がり、最後に一息ついてエンディングといった流れです。前菜からクライマックスのメイン料理を経て、デザートで終わる料理のコースも似たような流れですね。
「ものがたり食堂」でテーマになる物語や提供する料理は、季節に合うものにしています。旬の食材と物語を重ねて毎回決めています。
五感で楽しめる料理を物語になぞらえてコース料理にする。それはみんなが知っている物語をわたしの表現で説明できるのでとても楽しいですね。
言葉も料理も、同じ「くち」を使うと気付いたとき、面白いなぁと思いました。
お客さまの顔が目に入る環境で料理をすることが、私のこだわりです。お客さまとお会いして、彼らの物語を聞き、私なりの技や技術で料理に変えていく。そんな仕事です。
相談を受けた時、どんな物語を表現したらよいか考えるのがワクワクします。私にしか表現できないオーダーであれば、なお嬉しいです。
今回のコラムでは、冬におすすめしたい「あったか」レシピをご紹介します。このお料理で、ご家族の幸せな冬の1日を彩ることができたらと思います。
トマトベースのソースにチョコレートを隠し味で入れるとコクがプラスされて、冬にピッタリのあったかな味わいになります。いつもの味に簡単冬アレンジ!
冬は身体の中から温めると全身がほんわかあったかに。ハンドブレンダーやミキサーで材料を混ぜたらあたためるだけのシンプルレシピで冬のスムージーもお楽しみ下さい。
スパイスにも詳しいさわのさんは、寒い冬に料理が楽しくなる季節のポイントをたくさん知っています。料理のお話には欠かせないのがスパイスや季節の食材。ご紹介するものはスーパーでも揃う食材が多いのでトライしやすいですね。
そのままでも美味しいフルーツですが水分も多く冷えも心配。そんな時はフルーツを焼いたり煮たり炙ったりします。みかんは砂糖を入れずに鍋で煮て簡単ジャムの出来あがり。りんごや洋梨は丸ごとオーブンで焼いたり、ぶどうはローズマリーと一緒にオリーブオイルで炒めるのがオススメです。
コーヒー、ワイン、お菓子にフルーツ、シナモンは色々な食材と相性無限大です。意外なところではジャガイモとの相性も良く、ポータージュに隠し味として加えています。スープを一口飲むとゆっくりと後ろから追いかけてくる心地いい「喉の奥で香る」シナモンは万能スパイスですね。パウダーとスティックは料理で使い分けします。
香りが特徴的で、甘い香りが特徴です。砂糖を減らして作るお菓子作りには欠かせないスパイス。ミルクプリン、カモミールティー、ブイヤベース、角煮など。アジアだけではなくヨーロッパでも古くから愛されています。
ゴッホや太宰治も愛した「緑の魔酒」アブサンの原料であり、一度飲むと忘れられない独特な風味があります。
体を温めてくれる代表といえばジンジャーですね。すりおろして、紅茶、豆乳、お鍋、パスタ。スライスして、ピクルスにしたり、パウダーはクッキーやケーキなどにして楽しめます。オススメは冬に美味しくなるチョコレート!すりおろし生姜入りホットチョコレートや、生姜入りの生チョコはスパイシーで甘いだけではない大人のチョコレートです。
自分のお気に入りの道具が見つかるとキッチンが楽しくなります。さわのさんが愛用しているキッチンツールは暮らしが豊になるヒントがいっぱい!そんななかから選りすぐりのオススメアイテムをご紹介します。
ポタージュやスムージーはもちろん、美味しい自家製トマトソースやドレッシングなども簡単に作れます。おつまみのレバーペーストもこれさえあれば、お家でビストロ気分が味わえます。なんと言っても洗い物が少なくて、さっと洗えるのがとても重宝しています。
コーヒードリッパーではありますが、ホットフルーツウォーターやフレッシュハーブティーそして、カツオ出汁にも使ってみました。丁寧に時間をかけて出汁を引くものしばらくしてませんでしたが、コーヒー以外の活用方法で使うとなんだか楽しくなりました。
ガラスで中が見えるので、彩りがある方が食卓も華やかになります。
今回は渋谷にあるシェアオフィスPoRTAL Shibuyaのキッチンスペースをお借りして撮影をしました。ありがとうございました。
コラム取材協力 PoRTAL Shibuya : https://www.hituji.jp/portal/